第50回 作業療法士国家試験 午後 第100問
臨床心理学第50回午後
小児の精神障害で正しいのはどれか。
1. 吃音は女児に多い。
2. 分離不安障害は学童期に多い。
3. 反応性愛着障害は過度に警戒的である。
4. 反抗挑戦性障害の症状は家庭内に限局する。
5. 注意欠陥/多動性障害では成長につれて多動よりも不注意が軽快しやすい。
- 1. 吃音は女児に多い。
- 2. 分離不安障害は学童期に多い。
- 3. 反応性愛着障害は過度に警戒的である。
- 4. 反抗挑戦性障害の症状は家庭内に限局する。
- 5. 注意欠陥/多動性障害では成長につれて多動よりも不注意が軽快しやすい。
正答:番
解説
# 第50回 第B100問 解説
■ 正答:3番 — 反応性愛着障害は過度に警戒的である。
反応性愛着障害(RAD)は不適切な養育(ネグレクト・虐待)により正常な愛着形成が妨げられた結果生じ、抑制型(過度に警戒的・引きこもり)と脱抑制型(無差別的な愛着行動)の2型がある。抑制型では過度の警戒心が特徴的所見。
---
【各選択肢の解説】
1. 吃音は女児に多い。
❌ 誤り。吃音は**男児に多い**(男女比約3〜4:1)。
2. 分離不安障害は学童期に多い。
❌ 誤り。分離不安障害は**幼児期〜学齢前(6歳前後)**に多い。学童期以降に減少する傾向。
3. 反応性愛着障害は過度に警戒的である。
✅ 正しい。抑制型RADでは養育者を含む大人への**過度の警戒心・引きこもり・情動的反応の抑制**が特徴。
4. 反抗挑戦性障害の症状は家庭内に限局する。
❌ 誤り。反抗挑戦性障害の症状は家庭内に限局することもあるが、**学校等の複数の場面**に及ぶことも多い。「限局する」とは言えない。
5. 注意欠陥/多動性障害では成長につれて多動よりも不注意が軽快しやすい。
❌ 誤り。逆であり、**多動・衝動性は成長につれて軽快しやすいが、不注意は成人期にも持続しやすい**。
---
【試験対策ポイント】
**ADHD**:多動・衝動性は成長で改善傾向、不注意は持続しやすい。**RAD**:抑制型=過度の警戒、脱抑制型=無差別的愛着(見知らぬ人にも懐く)。**吃音=男児多い(4:1)**。分離不安障害=幼児期〜学齢前が好発。これらは小児の精神障害として頻出。