第53回 作業療法士国家試験 午前 第58問
解剖学第53回午前
呼吸器の解剖について正しいのはどれか。
1. 細気管支には軟骨がある。
2. 胸膜腔は吸気時に拡大する。
3. 肺の栄養血管は肺動脈である。
4. 肺尖は鎖骨と同じ高さに位置する。
5. 右主気管支は左主気管支よりも短い。
- 1. 細気管支には軟骨がある。
- 2. 胸膜腔は吸気時に拡大する。
- 3. 肺の栄養血管は肺動脈である。
- 4. 肺尖は鎖骨と同じ高さに位置する。
- 5. 右主気管支は左主気管支よりも短い。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 右主気管支は左主気管支よりも短い。
右主気管支は約2.5cm、左主気管支は約5cmであり、右主気管支の方が明らかに短い。また右主気管支の方が太く、より垂直に下行するため、気管支異物の好発部位となります。
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【各選択肢の解説】
1. 細気管支には軟骨がある。
❌ 誤り。細気管支(直径1mm以下)には軟骨がありません。軟骨は主気管支から細気管支の一段階前の気管支まで存在します。
2. 胸膜腔は吸気時に拡大する。
❌ 誤り。胸膜腔は常に負圧状態で、吸気時に胸腔が拡大すると胸膜腔はさらに拡大(陰圧がより強まる)します。表現として「拡大」は不正確で、「陰圧が増大する」が正確です。
3. 肺の栄養血管は肺動脈である。
❌ 誤り。肺動脈は肺の酸化血流を担い、肺の機能的血管です。肺組織自体の栄養は気管支動脈(大動脈から分枝)が供給します。肺動脈は血液を酸化するためのものです。
4. 肺尖は鎖骨と同じ高さに位置する。
❌ 誤り。肺尖は鎖骨より上方に位置し、第1肋骨の高さまで達します。肺尖は首部を越えて位置するため、上部頸部にも達しています。
5. 右主気管支は左主気管支よりも短い。
✅ 正しい。右主気管支は約2.5cm、左主気管支は約5cmと、右の方が明らかに短く太く、より垂直に下行します。
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【試験対策ポイント】
• 主気管支の長さと走行角度:右は短く垂直(異物好発部位)、左は長く外側に傾斜
• 気管支の軟骨存在部位:肺区域気管支まで含まれる
• 肺動脈 vs 気管支動脈の役割の区別