OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第54回 作業療法士国家試験 午前 第55問

解剖学第54回午前

第54回 作業療法士国家試験 午前 第55問(解剖学)の正答は 3 です。食道には食道入口部・気管分岐部・横隔膜貫通部(食道裂孔)の3か所に生理的狭窄部がある。

問題
消化器の解剖で正しいのはどれか。
  1. 1. 胃の筋層は2層の平滑筋からなる。
  2. 2. 空腸は回腸より長い。
  3. 3. 食道は3か所の狭窄部をもつ。 ✓
  4. 4. 十二指腸は腸間膜を有する。
  5. 5. 内肛門括約筋は横紋筋からなる。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 食道は3か所の狭窄部をもつ。

食道には食道入口部・気管分岐部・横隔膜貫通部(食道裂孔)の3か所に生理的狭窄部がある。ほかの選択肢は、層の数・長さの比・腹膜との関係・筋の種類を入れ替えた記述である。


【各選択肢の解説】

1. 胃の筋層は2層の平滑筋からなる。
❌ 誤り。胃の筋層は2層ではない。正しくは、内側から斜走筋・輪走筋・縦走筋の3層の平滑筋からなる。ほかの消化管は輪走筋と縦走筋の2層で、斜走筋は胃に特有である。
2. 空腸は回腸より長い。
❌ 誤り。長さの関係が逆である。正しくは、十二指腸を除く小腸のうち口側の約2/5が空腸、残りの約3/5が回腸で、回腸の方が長い。
3. 食道は3か所の狭窄部をもつ。
✅ 正しい。食道は、起始部では輪状軟骨に、中ほどでは大動脈弓と左主気管支に接して圧され、下部では横隔膜の食道裂孔を通るため、この3か所が狭くなる。飲み込んだ異物がとどまりやすい場所でもある。
4. 十二指腸は腸間膜を有する。
❌ 誤り。十二指腸の大部分は腸間膜をもたない。正しくは、十二指腸は(起始部を除き)後腹膜器官として後腹壁に固定されている。腸間膜をもつのは空腸と回腸である。
5. 内肛門括約筋は横紋筋からなる。
❌ 誤り。内肛門括約筋は横紋筋ではない。正しくは、内肛門括約筋は輪走筋が厚くなった平滑筋(不随意筋)で、外肛門括約筋が横紋筋(随意筋)である。

【試験対策ポイント】

項目正しい形
胃の筋層斜走・輪走・縦走の3層
空腸と回腸空腸約2/5・回腸約3/5
食道の狭窄部入口部・気管分岐部・横隔膜貫通部
十二指腸後腹膜器官(腸間膜なし)
肛門括約筋内=平滑筋・外=横紋筋
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