OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午前 第63問

生理学第56回午前

第56回 作業療法士国家試験 午前 第63問(生理学)の正答は 4 です。

問題
微小循環について誤っているのはどれか。
  1. 1. 物質輸送機構は拡散である。
  2. 2. メタ細動脈は平滑筋を持つ。
  3. 3. 毛細血管は内皮細胞を持つ。
  4. 4. 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる。 ✓
  5. 5. 細動脈は血管抵抗を決定する主要部位である。

正答:4番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 42.2%難問

45人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる

否定設問。血流速度は血管の総断面積に反比例する。毛細血管は総断面積が最大なので流速は最も遅く、細静脈端でも遅いままである。


【各選択肢の解説】

1. 物質輸送機構は拡散である。
✅ 正しい。毛細血管壁を介したO₂・CO₂・栄養素などの交換は主に濃度差による拡散で行われる。毛細血管は壁が薄く、流速が遅いため拡散に適している。
2. メタ細動脈は平滑筋を持つ。
✅ 正しい。メタ細動脈は細動脈と細静脈を結ぶ通路で、壁にとびとびに平滑筋を持ち、毛細血管への入口(前毛細血管括約筋)で流入量を調節する。
3. 毛細血管は内皮細胞を持つ。
✅ 正しい。毛細血管の壁は一層の内皮細胞と基底膜からなり、平滑筋を持たない。
4. 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、毛細血管は総断面積が最大のため血流速度が最も遅い部位であり、最速は総断面積が最小の大動脈である。静脈側では合流して総断面積が小さくなるにつれ流速は再び速くなる。
5. 細動脈は血管抵抗を決定する主要部位である。
✅ 正しい。細動脈は内径が小さく壁の平滑筋が発達しており、収縮・拡張で内径を変えることで末梢血管抵抗の大部分を決め、下流への血流量を調節する。

【試験対策ポイント】

部位総断面積流速役割
大動脈最小最速導管
細動脈中中抵抗血管
毛細血管最大最遅物質交換(拡散)

流速=流量÷総断面積。「1本が細い」ことと「総断面積が大きい」ことを混同しない。

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