第52回 理学療法士国家試験 午前 第61問
生理学第52回午前
第52回 理学療法士国家試験 午前 第61問(生理学)の正答は 5 です。設問は「誤り」を選ぶ問題です。
問題
細胞膜電位について誤っているのはどれか。
- 1. 静止膜電位は負の値である。
- 2. 活動電位は全か無の法則に従う。
- 3. 活動電位の発火直後には不応期が存在する。
- 4. 脱分極で極性が正の部分をオーバーシュートという。
- 5. カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。
設問は「誤り」を選ぶ問題です。脱分極はNa⁺の細胞内流入で起こります。K⁺は再分極時に細胞内から細胞外へ流出するので、選択肢5は方向もタイミングも誤りです。
【各選択肢の解説】
1. 静止膜電位は負の値である。
✅ 正しい。約−70〜−90mVで内側が負です。
✅ 正しい。約−70〜−90mVで内側が負です。
2. 活動電位は全か無の法則に従う。
✅ 正しい。閾値に達すれば一定の大きさで発火します。
✅ 正しい。閾値に達すれば一定の大きさで発火します。
3. 活動電位の発火直後には不応期が存在する。
✅ 正しい。絶対不応期・相対不応期があり連続発火を制限します。
✅ 正しい。絶対不応期・相対不応期があり連続発火を制限します。
4. 脱分極で極性が正の部分をオーバーシュートという。
✅ 正しい。膜電位が0を超えて正になる部分です。
✅ 正しい。膜電位が0を超えて正になる部分です。
5. カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。
❌ 誤り。脱分極はNa⁺流入で起こり、K⁺は再分極時に細胞内→細胞外へ流出します。
❌ 誤り。脱分極はNa⁺流入で起こり、K⁺は再分極時に細胞内→細胞外へ流出します。
【試験対策ポイント】
活動電位のイオン動態は表で整理すると確実です。
| 相 | 主役イオン | 向き | 膜電位 |
|---|---|---|---|
| 静止 | K⁺漏出 | — | −70〜−90mV |
| 脱分極 | Na⁺ | 細胞外→内 | 急上昇(+へ) |
| 再分極 | K⁺ | 細胞内→外 | 低下(−へ) |
「脱分極=Na⁺イン、再分極=K⁺アウト」が鉄則。本問はK⁺の向きとタイミングをNa⁺と入れ替えた典型的な誤り選択肢です。
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