第60回 理学療法士国家試験 午前 第62問
生理学第60回午前
タイプII筋線維と比較した場合のタイプI筋線維の特徴はどれか。
1. 発生張力が弱い。
2. 筋線維の径が太い。
3. 酸化酵素活性が低い。
4. ミオグロビン量が少ない。
5. ミトコンドリア密度が低い。
- 1. 発生張力が弱い。 ✓
- 2. 筋線維の径が太い。
- 3. 酸化酵素活性が低い。
- 4. ミオグロビン量が少ない。
- 5. ミトコンドリア密度が低い。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 発生張力が弱い
筋線維タイプの生理学的特性は運動処方の基礎です。タイプI(遅筋)はタイプII(速筋)と比較して、発生張力は弱く、収縮速度は遅く、ミトコンドリア密度が高く、酸化酵素活性が高く、疲労耐性が優れています。
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【各選択肢の解説】
1. 発生張力が弱い。
✅ 正しい。タイプI筋線維はタイプII筋線維より細く、発生張力(最大等尺性筋力)が弱いです。
2. 筋線維の径が太い。
❌ 誤り。タイプI筋線維はタイプII筋線維より径が細く、限定的な力を発生させます。
3. 酸化酵素活性が低い。
❌ 誤り。タイプI筋線維は有酸素代謝が主体で、酸化酵素活性がタイプIIより高いです。
4. ミオグロビン量が少ない。
❌ 誤り。タイプI筋線維は赤筋で、ミオグロビン量がタイプIIより多く、酸素結合能が高いです。
5. ミトコンドリア密度が低い。
❌ 誤り。タイプI筋線維はミトコンドリア密度がタイプIIより高く、有酸素代謝を支援します。
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【試験対策ポイント】
筋線維タイプの対比を表で整理してください:
| 特性 | タイプI(遅筋) | タイプII(速筋) |
|---|---|---|
| 張力 | 弱い | 強い |
| 速度 | 遅い | 速い |
| 耐久性 | 優秀(疲労困難) | 劣る(疲労しやすい) |
| ミトコンドリア | 多い | 少ない |
| 色 | 赤(ミオグロビン多) | 白(ミオグロビン少) |
タイプIは**持久的運動・姿勢保持**に適し、タイプIIは**瞬発力・最大力**に適しています。