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主要評価バッテリー完全整理

ST国試では検査名だけでなく「何を・どのように評価するか」まで問われます。主要な評価バッテリーを領域別に整理しましょう。

1. 失語症の評価

検査名略称特徴・下位課題算出指標
標準失語症検査SLTA26課題を6段階評価。プロフィール形式で失語タイプを類推。プロフィール(図示)
Western Aphasia BatteryWAB自発話・聴覚的理解・復唱・呼称を評価。AQ(失語指数)0〜100
失語症鑑別診断検査SLTA補助テスト(STAB)読み書き・数概念の詳細評価。WABの補助として使用。プロフィール
実用コミュニケーション能力検査CADL日常生活場面のコミュニケーション能力を評価。得点(68点満点)

2. 高次脳機能障害の評価

検査名略称評価対象代表的下位課題
行動性無視検査(日本版)BIT半側空間無視(USN)線分抹消・星印抹消・文字抹消・線分二等分・模写・描画
遂行機能障害症候群の行動評価BADS遂行機能規則変換カード・行動プログラム・鍵探し・時間判断・動物園地図・修正6要素
標準注意検査法CAT注意機能全般抹消課題・記憶範囲・視覚性スパン・SDMT・CPT・記憶更新・PASAT
リバーミード行動記憶検査RBMT日常的記憶姓名・所持品・約束・絵の再認・顔の再認・道順・用件・日付
標準高次動作性検査SPTA失行口腔顔面・上肢・系列動作・道具使用・構成
標準高次視知覚検査VPTA視覚認知・失認視知覚・視空間・物体認知・相貌認知・色彩認知・文字認知・失認検査
BITの6下位検査を覚える 通常検査3種(線分抹消・星印抹消・文字抹消)+行動検査的要素3種(線分二等分・模写・描画)。合計ス得点267点中129点未満でUSN陽性。

3. 言語・認知発達の評価

検査名略称対象年齢評価領域
新版K式発達検査2020K式0歳〜成人姿勢・運動(PM)、認知・適応(CA)、言語・社会(LS)の3領域。発達年齢(DA)・発達指数(DQ)
イリノイ式言語学習能力診断検査ITPA3〜10歳聴覚・視覚・表出・受容・文法・記憶の多側面から言語能力評価
絵画語彙発達検査PVT-R2歳6か月〜成人受容性語彙(絵を見て指差す)
言語・コミュニケーション発達スケールLCスケール乳幼児〜6歳言語・コミュニケーション発達の評価
Wechsler知能検査(小児)WISC-V5〜16歳全般的知能(FSIQ)・言語理解・視空間・流動性推理・ワーキングメモリ・処理速度
Wechsler知能検査(就学前)WPPSI-III2歳6か月〜7歳3か月知的能力の評価

4. 嚥下機能の評価

検査名略称内容判定基準
反復唾液嚥下テストRSST30秒間で唾液嚥下を繰り返す3回以上=正常
改訂水飲みテストMWST冷水3mLを嚥下し観察・評価5段階(3点以上かつムセなし=正常)
フードテストFTゼリー4gを嚥下し評価5段階評価
嚥下造影検査VF(VFS)造影剤入り食物をX線透視下で観察誤嚥・残留・反流の有無
嚥下内視鏡検査VE(FEES)経鼻内視鏡で咽頭・喉頭を直視残留・声帯閉鎖・誤嚥の確認

5. 構音・音声の評価

検査名内容
語音聴取能力検査(構音検査)音節・単語の産生から構音誤りの種類・一貫性を評価
標準ディサースリア検査(AMSD)ディサースリアの重症度・タイプ評価
音声障害指数(VHI)音声障害の主観的評価(本人記入)
GRBAS尺度G(嗄れ声全般)・R(roughness)・B(breathiness)・A(asthenia)・S(strained)を各4段階評価

評価バッテリーの問題を実際に解いてみよう

STカコモンには評価法に関する過去問が豊富に収録されています。

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