臨床工学技士 国家試験の概要・合格率・難易度

この記事について: 厚生労働省が公表する試験の実施状況・合格発表などの公的資料をもとに、MEカコモン編集部が構成しています。数値は公表統計に基づきます。最終更新: 2026年7月。

臨床工学技士国家試験は、例年70〜80%台の合格率で推移してきた試験です。しかし第39回(2026年3月実施)は合格率65.7%と大きく低下し、受験生の間で「難化」が話題になりました。この記事では試験の基本情報から合格率の推移、難易度の捉え方までを整理します。

1. 試験の基本情報

項目内容
実施時期毎年3月・年1回(厚生労働省実施)
試験地北海道・東京・大阪・福岡など全国の主要都市
試験形式筆記(マークシート)180問/午前90問・午後90問
合格基準総得点の60%以上(例年108点/180点満点前後)
受験資格臨床工学技士養成課程(大学・短大・専門学校)の修了 ほか

合格基準は「6割正解」が基本で、STやPT・OTのように科目ごとの足切りはなく、総得点で判定されます。つまり得意科目で失点を補える一方、苦手分野を極端に放置すると総合点で届かなくなる、という設計です。

2. 出題科目と配点

出題は大きく「工学系」と「医学系」に分かれ、両方をバランスよく得点する必要があります。主な出題分野は次のとおりです。

系統主な科目
基礎・医学系医学概論/公衆衛生学/臨床医学総論(内科・外科・各臓器系)
工学系医用電気電子工学/医用機械工学/生体物性材料工学
専門(装置)系生体機能代行装置学/生体計測装置学/医用治療機器学/医用機器安全管理学
配点のカギは「生体機能代行装置学」と「医用電気電子工学」 呼吸療法・体外循環・血液浄化を扱う生体機能代行装置学は出題数が多く、合否を左右する主力分野です。あわせて計算問題が出る医用電気電子工学・医用機械工学を落とさないことが、6割ラインを超える近道になります。

3. 合格率の推移

回(実施年)合格率備考
第29〜38回(平均)約79.5%おおむね78〜85%で安定推移
第39回(2026年3月)65.7%受験2,396名/合格1,573名。歴代でも低い水準

臨床工学技士国家試験は、第29〜38回の平均で約79.5%と、医療系国家試験のなかでは比較的高めの合格率で安定していました。ところが第39回は65.7%まで落ち込み、前年から10ポイント以上の低下となりました。合格率だけを見れば「難化」ですが、これは出題の傾向が変わったり、応用的な問い方が増えたことなどが要因と指摘されています。

4. 第39回の「難化」をどう受け止めるか

合格率が下がった年は、単純な暗記だけで対応できる問題が減り、原理を理解して応用する問題や、複数の知識を組み合わせる問題が増える傾向があります。逆に言えば、対策の方向性は変わりません。

💡 ポイント: 合格率が下がった年ほど「過去問を解いて解説で理解する」学習の価値が上がります。丸暗記では応用問題に対応できず、理解して解いた人が差をつけられるからです。

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※ 本記事は公表資料をもとにMEカコモン編集部が作成しています。合格率は厚生労働省の合格発表に基づきます。受験手続き・試験日程など最新の情報は、必ず厚生労働省の公式発表をご確認ください。
最終更新: 2026年7月