MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第4問

医学的基礎第31回午前

第31回 臨床工学技士国家試験 午前 第4問(医学的基礎)の正答は 2 です。初回通過効果は、消化管から吸収された薬物が門脈を通って肝臓に入り、全身循環に届く前に代謝されることである。

問題
血液中に移行する前に肝臓で代謝を受ける(初回通過効果がある)薬剤の投与方法はどれか。
  1. 1. 舌下
  2. 2. 経口 ✓
  3. 3. 吸入
  4. 4. 直腸内
  5. 5. 静脈注射

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 経口

初回通過効果は、消化管から吸収された薬物が門脈を通って肝臓に入り、全身循環に届く前に代謝されることである。門脈を通るのは主に経口投与である。舌下・吸入・静脈注射は肝臓を先に通らずに全身循環に入り、直腸内投与も大部分は門脈を避けるが、上部直腸から吸収された分は門脈を通る。


【各選択肢の解説】

1. 舌下
❌ 誤り。口腔粘膜から吸収された薬物は内頸静脈から上大静脈へ入り、門脈を通らない。正しくは初回通過効果を回避できる経路で、ニトログリセリンの舌下錠がこれを利用する。
2. 経口
✅ 正しい(=正答)。胃・小腸で吸収された薬物は門脈から肝臓に入り、そこで一部が代謝されてから全身循環に出るため、初回通過効果を受ける。
3. 吸入
❌ 誤り。肺胞から吸収された薬物は肺静脈から左心系を経て全身循環に入り、肝臓を先に通らない。正しくは初回通過効果を受けない経路である。
4. 直腸内
❌ 誤り。直腸下部の静脈(中・下直腸静脈)は門脈を経ずに下大静脈系へ流れる。正しくは初回通過効果を大部分回避できる経路である(上直腸静脈は門脈系なので一部は肝臓を通る)。
5. 静脈注射
❌ 誤り。薬物を直接血中に入れるので、吸収の過程も肝臓を先に通ることもない。正しくは初回通過効果を受けない経路である。

【試験対策ポイント】

  • 初回通過効果を受ける=経口(消化管→門脈→肝臓)
  • 回避する=舌下・吸入・直腸(大部分)・注射(静注・筋注・皮下)・経皮
  • 初回通過効果が大きい薬は、経口でのバイオアベイラビリティ(生物学的利用率)が低くなる
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