第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問(医用機器の安全管理)の正答は 2 です。絶縁監視装置は、非接地の電源回路と大地の間の絶縁が下がって大地へ流れうる電流(漏れ電流)が約2 mAを超えると警報する(JIS T 1022)。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 28.6%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
絶縁監視装置は、非接地の電源回路と大地の間の絶縁が下がって大地へ流れうる電流(漏れ電流)が約2 mAを超えると警報する(JIS T 1022)。地絡が起きた場合だけでなく、多数のME機器をつないで各機器の漏れ電流(静電容量分を含む)が合わさった場合にも鳴る。
【各選択肢の解説】
a.地絡が発生した。
✅ 正しい。電線と大地の間の絶縁が下がり、大地へ流れうる電流が増えるので警報が鳴る。非接地配線なので1線の地絡では電源は止まらない。
b.接地分岐線が断線した。
❌ 誤り。絶縁監視装置が見るのは電源回路と大地の間の絶縁で、接地線の導通は見ていない。正しくは接地分岐線の断線では警報は鳴らない(接地線は定期点検で確かめる)。
c.絶縁抵抗が100 kΩ以上になった。
❌ 誤り。絶縁抵抗が高いほど漏れ電流は小さく安全側である。正しくは絶縁抵抗が低下して漏れ電流が増えたときに警報が鳴る。
d.負荷の消費電流の合計が20 Aを超えた。
❌ 誤り。消費電流は電線を往復する電流で、大地への漏れ電流とは別の量。正しくは過負荷は過電流遮断器(ブレーカ)で保護するもので、絶縁監視装置の警報の対象ではない。
e.多数のME機器が使用されていた。
✅ 正しい。機器ごとの漏れ電流は小さくても合計が増えるので、故障がなくても警報が鳴ることがある。
❌ 誤り。b(接地線の断線は監視対象外)を含む。正しくは考えられるのはa・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。どちらも大地への漏れ電流が増える状況である。
❌ 誤り。b・cとも警報の原因にならない。正しくは考えられるのはa・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dとも警報の原因にならない。正しくは考えられるのはa・eの組合せ。
❌ 誤り。d(過電流はブレーカの役割)を含む。正しくは考えられるのはa・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
- 非接地配線の目的:1線地絡でも停電させず、電源を確保する
- 絶縁監視装置の警報=漏れ電流が約2 mAを超えた(JIS T 1022)。警報が鳴っても電源は切れない
- 警報が鳴ったら:最後につないだ機器から順に外して原因を探す
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