第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第37問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第37問(医用機器の安全管理)の正答は 5 です。商用交流で心室細動を起こす電流は、体表から流れるマクロショックで約0.1 A(100 mA)、心臓に直接流れるミクロショックで約0.1 mA(100 µA)である。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 83.3%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
商用交流で心室細動を起こす電流は、体表から流れるマクロショックで約0.1 A(100 mA)、心臓に直接流れるミクロショックで約0.1 mA(100 µA)である。最小感知電流(約1 mA)は約1 kHzまではほぼ一定で、それより上では周波数に比例して上がる(高周波ほど感じにくい)。
【各選択肢の解説】
a.直接心臓に電流が流れ込んで起こる電撃をマクロショックという。
❌ 誤り。マクロショックは体表から入って体表から出る電流による電撃。正しくは心臓に直接流れ込む電撃はミクロショックという。
b.直流電流は交流電流に比べて生体組織に化学的変化を起こしにくい。
❌ 誤り。直流は一方向に流れ続けるため、電極の下で電気分解が進む。正しくは直流は交流より化学的変化(電気分解・化学熱傷)を起こしやすい。
c.直接心臓に10 µAの商用交流電流が流れると心室細動が誘発される。
❌ 誤り。10 µAはCF形装着部の患者漏れ電流の許容値で、細動を起こす電流に安全率をかけた値。正しくはミクロショックで心室細動が起こるのは約100 µA(0.1 mA)。
d.体表面に0.1 Aの商用交流電流が流れると心室細動が誘発される。
✅ 正しい。体表から流れた電流は一部しか心臓を通らないため、マクロショックの細動閾値はミクロショックの約1000倍の約0.1 Aになる。
e.最小感知電流閾値は1 kHzを境に周波数に比例して上昇する。
✅ 正しい。周波数が高いと神経・筋が刺激されにくくなるため、約1 kHzを超えると感知閾値は周波数に比例して上がる。
❌ 誤り。a・bとも誤り。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。a(直接心臓はミクロショック)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。b・cとも誤り。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。c(細動は約100 µA)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。正しい記述のd・eだけからなる組合せ。
【試験対策ポイント】
| 商用交流(1秒通電) | 電流値 |
|---|---|
| 最小感知電流(マクロ) | 約1 mA |
| 離脱電流(マクロ) | 約10 mA |
| 心室細動(マクロショック) | 約100 mA |
| 心室細動(ミクロショック) | 約0.1 mA |
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