第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第87問
生体物性第31回午後
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第87問(生体物性)の正答は 1 です。深部体温が約28〜30℃以下の低体温になると視床下部の体温調節機能が破綻し、シバリングも消失する。
問題
生体における熱作用で正しいのはどれか。
- 1. 体温が28 ℃以下になると体温調節機能が損なわれる。 ✓
- 2. 体温が40 ℃を超えるとシバリングが生ずる。
- 3. 身体が寒冷環境下に置かれると皮膚血流が増加する。
- 4. 身体が温熱環境下に置かれると不感蒸泄が減少する。
- 5. 身体内部での熱移動は主に組織間の熱伝導による。
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 体温が28℃以下になると体温調節機能が損なわれる。
深部体温が約28〜30℃以下の低体温になると視床下部の体温調節機能が破綻し、シバリングも消失する。他の選択肢はシバリング・皮膚血流・不感蒸泄・体内熱移動の記述が逆で誤り。よって1番。
【各選択肢の解説】
1. 体温が28℃以下になると体温調節機能が損なわれる。
✅ 正しい。高度低体温で視床下部の調節が破綻し、自律的な熱産生(ふるえ)も止まる。
✅ 正しい。高度低体温で視床下部の調節が破綻し、自律的な熱産生(ふるえ)も止まる。
2. 体温が40℃を超えるとシバリングが生ずる。
❌ 誤り。シバリング(ふるえ産熱)は寒いとき(体温を上げる)に生じる。高体温では起きない。
❌ 誤り。シバリング(ふるえ産熱)は寒いとき(体温を上げる)に生じる。高体温では起きない。
3. 身体が寒冷環境下に置かれると皮膚血流が増加する。
❌ 誤り。寒冷では皮膚血管が収縮し血流は減少(放熱を抑える)。
❌ 誤り。寒冷では皮膚血管が収縮し血流は減少(放熱を抑える)。
4. 身体が温熱環境下に置かれると不感蒸泄が減少する。
❌ 誤り。暑熱では発汗・蒸泄が増加して放熱する。
❌ 誤り。暑熱では発汗・蒸泄が増加して放熱する。
5. 身体内部での熱移動は主に組織間の熱伝導による。
❌ 誤り。体内の熱移動は主に血流による対流(熱運搬)が担う。
❌ 誤り。体内の熱移動は主に血流による対流(熱運搬)が担う。
【試験対策ポイント】
- 寒冷→血管収縮・シバリング(産熱↑)/温熱→血管拡張・発汗(放熱↑)
- 高度低体温(<28〜30℃)で体温調節破綻・不整脈(心室細動)
- 体内の熱は血流(対流)で運ばれ、体表からの放熱は放射・対流・蒸発による。
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