第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第89問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第89問(医用材料)の正答は 2 です。抗血栓性材料は、血液に触れても蛋白の吸着や血小板の粘着が起こりにくい表面をもつ材料。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 69.2%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
抗血栓性材料は、血液に触れても蛋白の吸着や血小板の粘着が起こりにくい表面をもつ材料。細胞膜をまねたリン脂質ポリマーと、ミクロ相分離構造をもつセグメント化ポリウレタンが代表。
【各選択肢の解説】
a.リン脂質ポリマー
✅ 正しい。細胞膜のリン脂質と同じホスホリルコリン基をもつMPCポリマーなどで、蛋白の吸着と血小板の粘着を抑える。
b.セルロース
❌ 誤り。再生セルロースは透析膜に使われてきたが、血液に触れると補体を活性化しやすく、抗血栓性をもつ材料ではない。正しくは、補体活性化など血液適合性の低さが課題とされた膜材料である。
c.ポリメチルメタクリレート
❌ 誤り。PMMAは透明で加工しやすく、骨セメント・眼内レンズ・透析膜などに使われるが、抗血栓性を特徴とする材料ではない。正しくは、骨セメントや眼内レンズなどに使う汎用の高分子材料である。
d.コラーゲン
❌ 誤り。コラーゲンは血管が傷ついたときに露出して血小板を粘着・活性化させる物質である。正しくは、血栓を作りやすい性質をもち、止血材に使われる。
e.セグメント化ポリウレタン
✅ 正しい。性質の異なるハードセグメントとソフトセグメントが細かく分かれたミクロ相分離構造をもち、血液適合性がよい。補助人工心臓やカテーテルなど血液に触れる機器に使われる。
❌ 誤り。bのセルロースは抗血栓性をもたない。正しくはa・eの組合せ。
✅ 正しい。a・eはいずれも抗血栓性をもつ(=正答)。
❌ 誤り。b・cとも抗血栓性を特徴とする材料ではない。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。cは抗血栓性材料でなく、dは血栓を作りやすい。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。dのコラーゲンは血小板を活性化する。正しくはa・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 性質 | 材料 |
|---|---|
| 抗血栓性 | MPCポリマー(リン脂質ポリマー)・セグメント化ポリウレタン・ヘパリン固定化表面 |
| 血栓を作りやすい(止血材) | コラーゲン |
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