MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第1問

医学的基礎第32回午前

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第1問(医学的基礎)の正答は 5 です。リビング・ウィルは、回復の見込みがない終末期に、単に死を引き延ばすだけの延命措置を望まないという意思を前もって示しておくもの。

問題
終末期医療における事前の意思表示(リビング・ウィル)について誤っているのはどれか。
  1. 1. 本人の意思が最も優先されるべきである。
  2. 2. 単に死の瞬間を引き延ばす延命措置を受けずに済むことにつながる。
  3. 3. 医療チームから説明を受け、よりよい選択を行うことが推奨される。
  4. 4. 表明された意思が尊重され、誇りを持って最期を生きることにつながる。
  5. 5. 一時的に生命維持が困難になった際の回復目的の救命も拒むことにつながる。 ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 一時的に生命維持が困難になった際の回復目的の救命も拒むことにつながる。

リビング・ウィルは、回復の見込みがない終末期に、単に死を引き延ばすだけの延命措置を望まないという意思を前もって示しておくもの。回復が見込める場面の救命処置まで拒む趣旨ではないので、5が誤り。


【各選択肢の解説】

1. 本人の意思が最も優先されるべきである。
✅ 正しい。自己決定の尊重が出発点で、意思を表明しておくのは本人の意思を最優先にするためである。
2. 単に死の瞬間を引き延ばす延命措置を受けずに済むことにつながる。
✅ 正しい。回復の見込みのない状態での延命措置を断る意思を、意思表示ができなくなる前に残しておく仕組みである。
3. 医療チームから説明を受け、よりよい選択を行うことが推奨される。
✅ 正しい。病状や治療の選択肢を理解したうえで決めるほうが、本人の望む医療に近づくためである。
4. 表明された意思が尊重され、誇りを持って最期を生きることにつながる。
✅ 正しい。本人の価値観に沿った最期(尊厳ある死)を実現することが目的の一つである。
5. 一時的に生命維持が困難になった際の回復目的の救命も拒むことにつながる。
❌ 誤り。対象は回復不能な終末期の延命措置に限られる。正しくは、回復が見込める一時的な重篤状態では救命処置が行われる。

【試験対策ポイント】

用語中身
リビング・ウィル終末期の延命措置について、前もって文書で意思を示す
尊厳死回復不能な状態で延命措置を差し控え・中止し、自然な死を迎える
安楽死薬物などで積極的に死をもたらす(尊厳死とは別物)
  • ひっかけは「回復目的の救命まで拒む」=対象の範囲を広げた記述
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