MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第23問

医学的基礎第32回午前

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第23問(医学的基礎)の正答は 5 です。スタンダードプリコーション(標準予防策)では、使用済みの針はリキャップしないのが原則である。

問題
スタンダードプリコーションについて誤っているのはどれか。
  1. 1. 手指に目に見える汚染がない場合は速乾式擦式アルコール製剤を用いてもよい。
  2. 2. 損傷した皮膚に触れる場合はグローブを着用する。
  3. 3. 患者の持ち物に触れた後は手洗いを行う。
  4. 4. 分泌物が飛散する患者は個室に収容する。
  5. 5. 使用済みの注射器は両手で扱えばリキャップしてもよい。 ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 使用済みの注射器は両手で扱えばリキャップしてもよい。

スタンダードプリコーション(標準予防策)では、使用済みの針はリキャップしないのが原則である。両手でキャップをかぶせる操作は針刺し事故の主な原因になる。


【各選択肢の解説】

1. 手指に目に見える汚染がない場合は速乾式擦式アルコール製剤を用いてもよい。
✅ 正しい。目に見える汚れがなければ擦式アルコール製剤による手指衛生が推奨される。汚れが見えるときは石けんと流水で洗う。
2. 損傷した皮膚に触れる場合はグローブを着用する。
✅ 正しい。血液・体液・粘膜・損傷した皮膚は感染の可能性があるものとして扱い、触れるときは手袋を着ける。
3. 患者の持ち物に触れた後は手洗いを行う。
✅ 正しい。患者の周囲環境(持ち物を含む)に触れた後も手指衛生の場面に含まれる。
4. 分泌物が飛散する患者は個室に収容する。
✅ 正しい。周囲を汚染させるおそれのある患者は個室収容を優先する。
5. 使用済みの注射器は両手で扱えばリキャップしてもよい。
❌ 誤り(=正答)。両手リキャップは針刺しの危険が高い。正しくはリキャップせずにそのまま耐貫通性の廃棄容器に捨てる。やむを得ず行うときは片手ですくう方法(ワンハンド法)を用いる。

【試験対策ポイント】

  • 標準予防策=すべての患者の血液・体液(汗を除く)・分泌物・排泄物・粘膜・損傷皮膚を感染性ありとして扱う(CDC 隔離予防策ガイドライン 2007)
  • 針はリキャップしない・使用した場所ですぐ廃棄容器へ
  • 手指衛生:見える汚れ=石けんと流水/見えない=擦式アルコール
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