第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第40問
医用機器の安全管理第32回午前
第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第40問(医用機器の安全管理)の正答は 3 です。直流は電気分解(電解)作用でイオン移動・pH変化など化学的変化を組織に起こしやすい。
問題
電撃に対する人体の反応について正しいのはどれか。
- 1. 体表から受ける電撃をミクロショックという。
- 2. 直接心臓に0.01 mA の商用交流が流れると心室細動を誘発する。
- 3. 直流電流は交流電流に比べて生体組織に化学的変化を起こしやすい。 ✓
- 4. 商用交流の離脱限界電流値は最小感知電流値の5 倍程度である。
- 5. 最小感知電流閾値は50〜60 Hz を超えると周波数に比例して上昇する。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 直流電流は交流電流に比べて生体組織に化学的変化を起こしやすい。
直流は電気分解(電解)作用でイオン移動・pH変化など化学的変化を組織に起こしやすい。交流はこの作用が少ない。
【各選択肢の解説】
1. 体表から受ける電撃をミクロショックという。
❌ 誤り。体表から受けるのはマクロショック。ミクロショックは心臓に直接微小電流が流れる場合。
❌ 誤り。体表から受けるのはマクロショック。ミクロショックは心臓に直接微小電流が流れる場合。
2. 直接心臓に0.01 mAの商用交流が流れると心室細動を誘発する。
❌ 誤り。ミクロショックの心室細動閾値は約0.1mA(100µA)。0.01mA(10µA)では誘発しない。
❌ 誤り。ミクロショックの心室細動閾値は約0.1mA(100µA)。0.01mA(10µA)では誘発しない。
3. 直流電流は交流電流に比べて生体組織に化学的変化を起こしやすい。
✅ 正しい。電解作用による化学的変化を生じやすい。
✅ 正しい。電解作用による化学的変化を生じやすい。
4. 商用交流の離脱限界電流値は最小感知電流値の5倍程度である。
❌ 誤り。最小感知電流約1mA、離脱限界約10mAで約10倍。
❌ 誤り。最小感知電流約1mA、離脱限界約10mAで約10倍。
5. 最小感知電流閾値は50〜60 Hzを超えると周波数に比例して上昇する。
❌ 誤り。人体は50〜60Hzで最も感度が高く、閾値の上昇は約1kHz以上から。
❌ 誤り。人体は50〜60Hzで最も感度が高く、閾値の上昇は約1kHz以上から。
【試験対策ポイント】
覚える閾値:ミクロショック心室細動閾値0.1mA(100µA)、マクロショック心室細動閾値約100mA、最小感知電流1mA・離脱限界10mA。危険周波数は商用交流(50〜60Hz)が最大。直流は電解作用で化学変化を起こしやすい。
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