第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第36問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第36問(各種治療機器)の正答は 5 です。RF容量結合型加温は、体をはさんだ2枚の電極の間に8〜13.56 MHz程度の高周波電流を流し、組織のジュール熱で温める方法。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 46.2%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
RF容量結合型加温は、体をはさんだ2枚の電極の間に8〜13.56 MHz程度の高周波電流を流し、組織のジュール熱で温める方法。電流が集まる小さい電極の近くほど強く温まり、皮膚の熱傷を防ぐためボーラスで表面を冷やす。
【各選択肢の解説】
a.100 MHz以上の周波数の電波を用いる。
❌ 誤り。正しくはRF容量結合型は8 MHz前後〜13.56 MHz程度の高周波を使う。数百MHz以上はマイクロ波加温(誘電加温)の領域。
b.誘電損により発熱する。
❌ 誤り。誘電損(水分子など双極子の回転による発熱)が主体なのはマイクロ波加温。正しくはRF容量結合型は組織を流れる伝導電流によるジュール熱で発熱する。
c.電気抵抗の低い組織ほど加温されやすい。
❌ 誤り。電極間の電流は皮下脂肪層を横切って直列に流れるので、どの層も電流密度はほぼ同じで、発熱(電流密度²×抵抗率)は抵抗率の大きい層で大きい。正しくは抵抗の高い脂肪層ほど加温されやすく、脂肪の過加温が問題になる。
d.表面冷却のためにボーラス(水バッグ)を使用する。
✅ 正しい。電極と皮膚の間に冷却水を循環させたボーラスを置き、電極近くの皮膚・皮下脂肪の過加温と熱傷を防ぐ。
e.電極サイズが小さいほど電極近傍の加温は強くなる。
✅ 正しい。同じ電流が小さな面積に集まるので電極近くの電流密度が高くなり、発熱が増える。大小の電極を組み合わせて加温の位置を調整する。
❌ 誤り。a(周波数は8〜13.56 MHz程度)・b(発熱はジュール熱)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。a(周波数は8〜13.56 MHz程度)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。b(発熱はジュール熱)・c(抵抗の高い脂肪ほど加温)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。c(抵抗の高い脂肪ほど加温)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。正しい記述のd・eだけからなる組合せ。
【試験対策ポイント】
| RF容量結合型 | マイクロ波 | |
|---|---|---|
| 周波数 | 8〜13.56 MHz程度 | 数百MHz〜GHz |
| 発熱 | ジュール熱(伝導電流) | 誘電損 |
| 届く深さ | 深部まで | 表在 |
- 脂肪層の過加温に注意・ボーラスで表面冷却
- 小さい電極の側が強く温まる
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