第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第35問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第35問(各種治療機器)の正答は 4 です。レーザの用途は波長と組織での吸収で決まる。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 69.2%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
レーザの用途は波長と組織での吸収で決まる。CO₂レーザ(10.6 µm)は水に強く吸収されて表面で切開・蒸散し、Nd:YAGレーザ(1.06 µm)は水にあまり吸収されず深く入って凝固止血に向く。
【各選択肢の解説】
a.Arレーザ ― 近視治療
❌ 誤り。正しくはArレーザ(青緑色・488/514.5 nm)はヘモグロビンなどの色素に吸収されるので網膜光凝固に使う。近視治療は角膜を削るArFエキシマレーザ。
b.ArFエキシマレーザ ― 網膜光凝固
❌ 誤り。正しくはArFエキシマレーザ(紫外・193 nm)は角膜表面で吸収されて組織を薄く削るので、近視などの屈折矯正(角膜切除)に使う。
c.CO₂レーザ ― 切開
✅ 正しい。波長10.6 µmは水に強く吸収され、組織のごく表面で熱となるので、切開・蒸散に適する。
d.Nd:YAGレーザ ― 凝固止血
✅ 正しい。波長1.06 µmは水・ヘモグロビンへの吸収が比較的少なく組織の深くまで届くため、広い範囲を凝固させて止血できる。
e.Dyeレーザ ― 疼痛治療
❌ 誤り。正しくは色素(Dye)レーザは血管腫などの血管病変の治療に使う。疼痛治療は低出力の半導体レーザなど。
❌ 誤り。a(Arは網膜光凝固)・b(ArFは近視治療)を含む。正しくは正しい記述はc・dの組合せ。
❌ 誤り。a(Arは網膜光凝固)・e(Dyeは血管病変)を含む。正しくは正しい記述はc・dの組合せ。
❌ 誤り。b(ArFは近視治療)を含む。正しくは正しい記述はc・dの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。正しい記述のc・dだけからなる組合せ。
❌ 誤り。e(Dyeは血管病変)を含む。正しくは正しい記述はc・dの組合せ。
【試験対策ポイント】
| レーザ | 波長 | 主な用途 |
|---|---|---|
| CO₂ | 10.6 µm | 切開・蒸散(水に強く吸収) |
| Nd:YAG | 1.06 µm | 凝固止血(深く届く) |
| Ar | 488/514.5 nm | 網膜光凝固 |
| ArFエキシマ | 193 nm | 角膜切除(近視治療) |
| 色素(Dye) | 可視域(可変) | 血管病変 |
| 半導体(低出力) | 近赤外 | 疼痛治療 |
- 水への吸収が強い→浅く切る/弱い→深く凝固、が見分けの軸
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