MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問

医用機器の安全管理第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問(医用機器の安全管理)の正答は 4 です。非接地配線方式(絶縁変圧器+絶縁監視装置)は1点地絡時にも電源供給を確保するのが主目的で、機器を多数使うと漏れ電流の累積で絶縁監視装置が警報を出しうる。

問題
非接地配線方式について正しいのはどれか。 a.絶縁変圧器の2 次巻線から1 次巻線への漏れ電流は10 nA 以下である。 b.絶縁監視装置の表示値が1 mA を超えると警報が発生する。 c.地絡発生時における電源供給の確保が主目的である。 d.多数のME 機器を使用すると絶縁監視装置の警報が発生する可能性がある。 e.保護接地設備は必要ない。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — c、d

非接地配線方式(絶縁変圧器+絶縁監視装置)は1点地絡時にも電源供給を確保するのが主目的で、機器を多数使うと漏れ電流の累積で絶縁監視装置が警報を出しうる。正しい記述はc・dで4番。


【各選択肢の解説】

a. 絶縁変圧器の2次巻線から1次巻線への漏れ電流は10nA以下である。→ ❌ 誤り。絶縁変圧器の1次–2次間漏れ電流は0.1mA(100µA)以下が規定。10nAは過小。

b. 絶縁監視装置の表示値が1mAを超えると警報が発生する。→ ❌ 誤り。地絡(ハザード)電流が2mAを超えると警報。1mAではない。

c. 地絡発生時における電源供給の確保が主目的である。→ ✅ 正しい。1線地絡でも回路が閉じず停電しないため、生命維持装置の電源を確保できる。

d. 多数のME機器を使用すると絶縁監視装置の警報が発生する可能性がある。→ ✅ 正しい。各機器の漏れ電流が累積し2mAを超えると警報しうる。

e. 保護接地設備は必要ない。→ ❌ 誤り。非接地配線方式でも機器の保護接地は別途必要。

よって正しい記述はc・d → 選択肢4が正答。


【試験対策ポイント】

非接地配線方式:絶縁変圧器で電源を大地から絶縁+絶縁監視装置(地絡電流2mAで警報)。目的=1点地絡時の停電防止(電源供給継続)とマクロショック対策。手術室・ICU等の重要区域に設置。保護接地は別途必要。

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