第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問
生体物理・化学現象の計測第33回午後
第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 5 です。パルスオキシメータは酸素化ヘモグロビン(波長940nm)と還元ヘモグロビン(660nm)の吸光度比からSpO₂を求める。
問題
パルスオキシメータによる酸素飽和度の測定値について正しいのはどれか。
a.一酸化炭素ヘモグロビンの存在は影響しない。
b.検査用色素のインジゴカルミンは影響しない。
c.同じ酸素分圧でもアシドーシスでは高くなる。
d.同じ酸素分圧でも体温が上昇すると低くなる。
e.末梢循環不全では信頼度が低下する。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — d、e
パルスオキシメータは酸素化ヘモグロビン(波長940nm)と還元ヘモグロビン(660nm)の吸光度比からSpO₂を求める。酸素解離曲線の右方偏位(体温上昇・アシドーシス)では同一酸素分圧でも酸素飽和度は低くなり(dが正しい)、末梢循環不全では脈波が得られず信頼度が低下する(eが正しい)。よってd・eで5番。
【各選択肢の解説】
a. 一酸化炭素ヘモグロビンの存在は影響しない → ❌ 誤り。CO-Hbは酸素化Hbに近い吸光を示し、SpO₂を実際より高く表示する(影響する)。
b. インジゴカルミンは影響しない → ❌ 誤り。色素(インジゴカルミン・メチレンブルー等)は吸光に影響し測定値を狂わせる。
c. 同じ酸素分圧でもアシドーシスでは高くなる → ❌ 誤り。アシドーシスは解離曲線を右方偏位させ、同一PO₂ではSaO₂は低くなる。
d. 同じ酸素分圧でも体温上昇で低くなる → ✅ 正しい。体温上昇で右方偏位し飽和度低下。
e. 末梢循環不全では信頼度が低下する → ✅ 正しい。拍動性成分(脈波)が減衰し測定困難。
よって正しいのはd・e → 選択肢5番が正答。
【試験対策ポイント】
- パルスオキシメータ:赤色660nm/赤外940nmの吸光比、拍動成分からSpO₂算出。
- 誤差要因:CO-Hb(高く出る)・メトHb・色素・マニキュア・体動・末梢循環不全・強い外光。
- 酸素解離曲線の右方偏位(O₂放出↑):体温↑・PCO₂↑・pH↓(アシドーシス)・2,3-DPG↑。左方偏位はその逆。
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