MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問

医用機械工学第34回午前

第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問(医用機械工学)の正答は 1 です。動脈圧のピーク値は末梢ほど高まり部位で異なり(a)、血管内径が小さいほど血管抵抗は上がり(b、R∝1/r⁴)、石灰化で血管が硬くなると脈波伝搬速度は速くなる(c)。

問題
正しいのはどれか。 a.動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。 b.血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。 c.血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度は増加する。 d.大動脈では動圧の値と静圧の値はほぼ等しい。 e.動脈径が大きいほど脈波伝搬速度は増加する。
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — a、b、c

動脈圧のピーク値は末梢ほど高まり部位で異なり(a)、血管内径が小さいほど血管抵抗は上がり(b、R∝1/r⁴)、石灰化で血管が硬くなると脈波伝搬速度は速くなる(c)。a・b・cが正しく組合せは1番。


【各選択肢の解説】

a.動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる → ✅ 正しい。末梢に向かうほど反射波の重なりで収縮期圧のピークが上昇する。
b.血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する → ✅ 正しい。ハーゲン・ポアズイユの式で抵抗は半径の4乗に反比例(R∝1/r⁴)。
c.血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度は増加する → ✅ 正しい。血管が硬く(弾性率大)なると脈波伝搬速度(PWV)は速くなる。
d.大動脈では動圧の値と静圧の値はほぼ等しい → ❌ 誤り。血圧はほとんどが静圧成分で、動圧(½ρv²)は静圧よりはるかに小さい。
e.動脈径が大きいほど脈波伝搬速度は増加する → ❌ 誤り。Moens-Kortewegの式より径が大きいほどPWVは遅くなる。

よって正しい記述はa・b・c → 組合せは1番が正答。


【試験対策ポイント】

血管抵抗=R=8μL/(πr⁴)(半径の4乗に反比例)。脈波伝搬速度PWV∝√(Eh/ρD):血管が硬い(E大)ほど速く、径D大ほど遅い。動脈硬化の指標にPWVが使われる。血圧は静圧が主体(動圧はごく小さい)。

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