MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問

医用機械工学第34回午前

第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問(医用機械工学)の正答は 1 です。血管が細いと抵抗が上がり、硬いと脈波は速く伝わる。

問題
正しいのはどれか。 a.動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。 b.血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。 c.血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度は増加する。 d.大動脈では動圧の値と静圧の値はほぼ等しい。 e.動脈径が大きいほど脈波伝搬速度は増加する。
  1. 1. a、b、c ✓
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:1番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 58.3%参考値

12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番(a・b・c)

血管が細いと抵抗が上がり、硬いと脈波は速く伝わる。逆に径が大きいとPWVは遅くなり(eは逆)、大動脈の血圧はほぼ静圧で動圧は小さい(dは誤り)。


【各選択肢の解説】

a.動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
✅ 正しい。末梢の動脈ほど反射波が重なり、収縮期圧のピークは大動脈より高くなる(収縮期圧の増幅)。

b.血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。
✅ 正しい。ハーゲン・ポアズイユの式R=8μL/(πr⁴)で、抵抗は半径の4乗に反比例する。

c.血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度は増加する。
✅ 正しい。石灰化で壁が硬く(弾性率Eが大きく)なるとPWVは速くなる。動脈硬化の指標にPWVが使われる理由。

d.大動脈では動圧の値と静圧の値はほぼ等しい。
❌ 誤り。動圧(½ρv²)は血流速度から計算すると数mmHg程度で、静圧(約100mmHg)よりはるかに小さい。正しくは、大動脈の血圧はほぼ静圧で占められる。

e.動脈径が大きいほど脈波伝搬速度は増加する。
❌ 誤り。モーエンス・コルテベークの式PWV=√(Eh/ρD)で、径Dは分母にある。正しくは、径が大きいほどPWVは低下する。

1. a、b、c
✅ 正しい(=正答)。a・b・cがいずれも正しい記述である。
2. a、b、e
❌ 誤り。eは誤った記述。正しくはa・b・cの組合せ。
3. a、d、e
❌ 誤り。d・eは誤った記述。正しくはa・b・cの組合せ。
4. b、c、d
❌ 誤り。dは誤った記述。正しくはa・b・cの組合せ。
5. c、d、e
❌ 誤り。d・eは誤った記述。正しくはa・b・cの組合せ。

【試験対策ポイント】

因子PWV血管抵抗
壁が硬い(E大)速くなる—
壁が厚い(h大)速くなる—
径が大きい遅くなる下がる(r⁴に反比例)
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