第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問
第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 3 です。生体組織は周波数が上がるほど細胞膜を電流が通りやすくなり(a)、筋は線維方向で特性が違い(d)、電流・電圧の大きさで特性が変わる(e)。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 68.4%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
生体組織は周波数が上がるほど細胞膜を電流が通りやすくなり(a)、筋は線維方向で特性が違い(d)、電流・電圧の大きさで特性が変わる(e)。bは分散の帯域の取り違え、cは大小の逆。
【各選択肢の解説】
a.導電率は周波数とともに増加する。
✅ 正しい。低周波では細胞膜(コンデンサとして働く)が電流を通しにくく、細胞外液だけを流れる。周波数が上がると膜を通って細胞内液も流れるため導電率が上がる。
b.α分散は水分子の緩和現象に起因する。
❌ 誤り。水分子の配向緩和で起こるのはγ分散(GHz帯)。正しくは、α分散(低周波・Hz〜kHz帯)は細胞膜表面のイオン(対イオン)の緩和に起因するとされる。
c.皮下脂肪の導電率は筋組織よりも高い。
❌ 誤り。脂肪は水分・電解質が少ない。正しくは、皮下脂肪の導電率は筋より低い。
d.骨格筋は異方性を示す。
✅ 正しい。筋線維に沿った方向の導電率は、線維に直交する方向より高い。
e.インピーダンスは非線形性を示す。
✅ 正しい。加える電流・電圧が大きくなると、電極界面や組織の応答が電流の大きさに比例しなくなる。
❌ 誤り。b・cは誤った記述。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。bは誤った記述。正しくはa・d・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。a・d・eがいずれも正しい記述である。
❌ 誤り。b・cは誤った記述。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。cは誤った記述。正しくはa・d・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 分散 | 周波数帯 | 起源 |
|---|---|---|
| α | 低周波(Hz〜kHz) | 細胞膜表面のイオンの緩和 |
| β | 中間(kHz〜MHz) | 細胞膜の界面分極(マクスウェル・ワグナー効果) |
| γ | 高周波(GHz) | 水分子の配向緩和 |
- 周波数↑で導電率↑・誘電率↓
- 導電率の大小:血液・筋 > 脂肪・骨
この問題でつまずいた範囲は、ME国試ノート「生体物性材料工学」でまとめて復習できます。生体物性(電気・熱・音・光)と医用材料・滅菌法の要点を整理。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ 「生体物性材料工学」第1章を開く(買い切り850円)- 📚9年分・1,620問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化