第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第63問
システム工学第35回午前
第35回 臨床工学技士国家試験 午前 第63問(システム工学)の正答は 2 です。生体は閾値・飽和・順応をもつ非線形システムであり、入力と出力が広い範囲で比例する(線形)ことはない。
問題
生体をシステムとしてみたときの特徴について誤っているのはどれか。
- 1. フィードバック制御系を持つ。
- 2. 広い範囲で入力と出力が比例する。 ✓
- 3. 機能不全の一部を補完する能力がある。
- 4. 環境からの外乱に適応する能力がある。
- 5. 学習により性能を向上させることができる。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 75%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 広い範囲で入力と出力が比例する。
生体は閾値・飽和・順応をもつ非線形システムであり、入力と出力が広い範囲で比例する(線形)ことはない。誤っている記述を選ぶ設問なので、2が正答となる。
【各選択肢の解説】
1. フィードバック制御系を持つ。
✅ 正しい。体温・血圧・血糖などは、ずれを検出して元に戻す負のフィードバック制御で一定に保たれている(恒常性)。
✅ 正しい。体温・血圧・血糖などは、ずれを検出して元に戻す負のフィードバック制御で一定に保たれている(恒常性)。
2. 広い範囲で入力と出力が比例する。
❌ 誤り(=正答)。感覚受容器の応答は刺激がある強さを超えないと生じず(閾値)、強くなると頭打ちになる(飽和)。正しくは、生体は非線形であり、入出力が比例とみなせるのは狭い範囲に限られる。
❌ 誤り(=正答)。感覚受容器の応答は刺激がある強さを超えないと生じず(閾値)、強くなると頭打ちになる(飽和)。正しくは、生体は非線形であり、入出力が比例とみなせるのは狭い範囲に限られる。
3. 機能不全の一部を補完する能力がある。
✅ 正しい。片側の腎臓を失っても残りが機能を代償するように、生体には冗長性と代償機構がある。
✅ 正しい。片側の腎臓を失っても残りが機能を代償するように、生体には冗長性と代償機構がある。
4. 環境からの外乱に適応する能力がある。
✅ 正しい。暑熱順化や高地順応のように、外乱に応じて自らの特性を変えて適応する。
✅ 正しい。暑熱順化や高地順応のように、外乱に応じて自らの特性を変えて適応する。
5. 学習により性能を向上させることができる。
✅ 正しい。運動学習のように、経験によって動作の精度や効率が向上する。
✅ 正しい。運動学習のように、経験によって動作の精度や効率が向上する。
【試験対策ポイント】
生体システムの特徴=非線形・フィードバック(恒常性)・冗長性(代償)・適応・学習。人工の制御系で前提にしがちな「線形(比例)」が生体には当てはまらない、という点がひっかけになる。
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