MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第53問

電子工学第35回午後

第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第53問(電子工学)の正答は 5 です。「演算増幅器の入力インピーダンス」と「回路の入力インピーダンス」を取り違えさせるひっかけ。

問題
図の回路について誤っているのはどれか。 ただし、A は理想演算増幅器とする。
第35回午後第53問 図
  1. 1. R_i とR_f が等しいとき、増幅度の絶対値は1 である。
  2. 2. R_i に流れる電流とR_f に流れる電流の大きさは等しい。
  3. 3. V_i とV_o の極性は反対である。
  4. 4. p 点の電位は0 V である。
  5. 5. 入力インピーダンスは無限大である。 ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 入力インピーダンスは無限大である。

図は反転増幅回路。理想演算増幅器自体の入力インピーダンスは無限大だが、回路の入力端子から見ると−入力(p点)は仮想接地で0 Vなので、入力インピーダンスはR_iになる。「無限大」は誤り。


【各選択肢の解説】

1. R_iとR_fが等しいとき、増幅度の絶対値は1である。
✅ 正しい。反転増幅の増幅度は −R_f/R_i なので、R_i=R_fなら −1、絶対値は1である。
2. R_iに流れる電流とR_fに流れる電流の大きさは等しい。
✅ 正しい。理想演算増幅器の入力端子には電流が流れ込まないので、R_iを通った電流 V_i/R_i はすべてR_fへ流れる(キルヒホッフの電流則)。
3. V_iとV_oの極性は反対である。
✅ 正しい。V_o=−(R_f/R_i)V_i で、符号が反転する。
4. p点の電位は0 Vである。
✅ 正しい。+入力が接地されており、負帰還がかかった理想演算増幅器では+入力と−入力が同電位になる(仮想短絡)。そのためp点は仮想接地で0 Vになる。
5. 入力インピーダンスは無限大である。
❌ 誤り(=正答)。p点が0 Vなので、入力端子から見ると V_i/I=R_i。正しくは、反転増幅回路の入力インピーダンスはR_i(有限)である。

【試験対策ポイント】

回路増幅度入出力の極性回路の入力インピーダンス
反転増幅−R_f/R_i反対R_i
非反転増幅1+R_f/R_i同じ理想では無限大

「演算増幅器の入力インピーダンス」と「回路の入力インピーダンス」を取り違えさせるひっかけ。

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