MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第20問

消化器系第36回午前

第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第20問(消化器系)の正答は 1 です。劇症肝炎では広範な肝細胞壊死で肝臓の合成能が落ち、肝臓でつくられる凝固因子が減るため、プロトロンビン時間は著しく延長する。

問題
劇症肝炎について誤っているのはどれか。
  1. 1. プロトロンビン時間は正常範囲内である。 ✓
  2. 2. 治療抵抗例には肝移植が適応になる。
  3. 3. 治療として血漿交換がある。
  4. 4. 広範な肝細胞の壊死を来す。
  5. 5. 肝性脳症を来す。

正答:1番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 86.4%参考値

22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — プロトロンビン時間は正常範囲内である。

劇症肝炎では広範な肝細胞壊死で肝臓の合成能が落ち、肝臓でつくられる凝固因子が減るため、プロトロンビン時間は著しく延長する。プロトロンビン時間40%以下は劇症肝炎の診断基準の項目である。


【各選択肢の解説】

1. プロトロンビン時間は正常範囲内である。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、凝固因子の産生低下でプロトロンビン時間は著しく延長し、プロトロンビン時間(活性)40%以下が診断の目安になる。
2. 治療抵抗例には肝移植が適応になる。
✅ 正しい。内科的治療で肝機能が回復しない例は救命率が低く、肝移植が根本的な治療となる。
3. 治療として血漿交換がある。
✅ 正しい。人工肝補助療法として、凝固因子などを補い有害物質を除く血漿交換や、血液濾過透析が行われる。
4. 広範な肝細胞の壊死を来す。
✅ 正しい。広範な肝細胞壊死が劇症肝炎の本態で、これにより肝不全に陥る。
5. 肝性脳症を来す。
✅ 正しい。肝臓で処理されないアンモニアなどが脳に作用して意識障害を起こす。Ⅱ度以上の肝性脳症は劇症肝炎の診断基準の項目である。

【試験対策ポイント】

  • 劇症肝炎の診断基準:初発症状から8週以内に、高度の肝機能障害によりⅡ度以上の肝性脳症を来し、プロトロンビン時間40%以下を示すもの(犬山シンポジウム 1981年)
  • 治療:血漿交換・血液濾過透析(人工肝補助)、内科治療で回復しなければ肝移植
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