第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第21問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第21問(血液系)の正答は 1 です。血友病・von Willebrand病・ビタミンK欠乏症は、いずれも止血に要る凝固因子や血小板の働きを助ける因子が足りず、検査でも止血の異常として捉えられる出血傾向である。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:1番
初回正答率 37.5%参考値
24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
血友病・von Willebrand病・ビタミンK欠乏症は、いずれも止血に要る凝固因子や血小板の働きを助ける因子が足りず、検査でも止血の異常として捉えられる出血傾向である。HITは血小板が減るのに血栓ができる病態で、向きが逆である。
【各選択肢の解説】
a.血友病
✅ 正しい。第Ⅷ因子(血友病A)または第Ⅸ因子(血友病B)の欠乏で凝固が進まず、関節内・筋肉内出血を起こす。
b.von Willebrand 病
✅ 正しい。von Willebrand因子は血小板を血管壁に粘着させ、第Ⅷ因子を運ぶ。これが足りないと血小板の粘着が障害され、鼻出血・皮膚の出血が起こる。
c.ビタミンK 欠乏症
✅ 正しい。肝臓で第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子をつくるのにビタミンKが要るため、欠乏すると凝固因子が足りず出血する。
d.血管性紫斑病
❌ 誤り(本問の正答に含めない)。IgA血管炎とも呼ばれる。正しくは、血管性紫斑病は小血管の炎症による紫斑で、血小板数と凝固検査(PT・APTT)は正常であり、a〜cのような血小板・凝固因子の異常による出血傾向には当たらない。血管の異常を出血性素因に含めるかは文献により扱いが分かれる。
e.ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
❌ 誤り。ヘパリンと血小板第4因子の複合体に対する抗体が血小板を活性化し、血小板が減るとともに血栓ができる。正しくは血栓傾向を示す病態で、ヘパリンを中止し抗トロンビン薬などに切り替える。
✅ 正しい(=正答)。3つとも止血に要る因子が不足し、血が止まりにくくなる。
❌ 誤り。eは血栓傾向。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eが当たらない。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。dが当たらない。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eが当たらない。正しくはa・b・c。
【試験対策ポイント】
| 病態 | 足りないもの・しくみ | 向き |
|---|---|---|
| 血友病A/B | 第Ⅷ/第Ⅸ因子 | 出血 |
| von Willebrand病 | von Willebrand因子(血小板粘着) | 出血 |
| ビタミンK欠乏症 | 第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子の産生 | 出血 |
| 血管性紫斑病(IgA血管炎) | 小血管の炎症(血小板数・凝固検査は正常) | 紫斑 |
| HIT | 抗体による血小板活性化 | 血栓(血小板は減る) |
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