第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第37問
第36回 臨床工学技士国家試験 午後 第37問(各種治療機器)の正答は 5 です。レーザの種類(波長)と用途の組合せを問う問題である。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 85%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
レーザの種類(波長)と用途の組合せを問う問題である。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は組織の深くまで届いて凝固させるので腫瘍の凝固に、CO₂レーザ(10.6 μm)は水に強く吸収されて表面で蒸散するので切開に使う。a〜cは用途が別のレーザと入れ替わっている。
【各選択肢の解説】
a.ArF エキシマレーザ ― 冠動脈形成術
❌ 誤り。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜を薄く削るので、近視などの角膜屈折矯正手術に使う。正しくは、冠動脈形成術に使うエキシマレーザはXeCl(308 nm)である。
b.Ar レーザ ― あざ治療
❌ 誤り。Arレーザ(488・514 nm)はヘモグロビンやメラニンによく吸収され、代表的な用途は網膜光凝固である。正しくは、あざ(太田母斑などの色素性のあざ)の治療の代表はQスイッチRubyレーザである。
c.Ruby レーザ ― 網膜凝固
❌ 誤り。Rubyレーザ(694 nm)はメラニンに吸収され、色素性のあざの治療に使う。正しくは、網膜凝固に使うのはArレーザなどである。
d.Nd:YAG レーザ ― がん治療
✅ 正しい。1,064 nmの近赤外光は水やヘモグロビンに吸収されにくく、組織の深くまで届いて広く凝固させるので、内視鏡を通した腫瘍(がん)の凝固・焼灼に使われる。
e.CO₂ レーザ ― 切開
✅ 正しい。10.6 μmの赤外光は水に非常に強く吸収され、組織の表面ごく浅い所で水を蒸発させるので、切開・蒸散に適する。
❌ 誤り。a・bとも用途の取り違え。正しくはd・e。
❌ 誤り。aはエキシマレーザの種類の取り違え。正しくはd・e。
❌ 誤り。b・cはArとRubyの用途が入れ替わっている。正しくはd・e。
❌ 誤り。cはRubyの用途の取り違え。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。d・eとも正しい組合せである。
【試験対策ポイント】
| レーザ | 波長 | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| ArFエキシマ | 193 nm | 角膜屈折矯正 |
| XeClエキシマ | 308 nm | 冠動脈形成術 |
| Ar | 488・514 nm | 網膜光凝固 |
| Ruby | 694 nm | 色素性のあざ |
| Nd:YAG | 1,064 nm | 深部の凝固・腫瘍 |
| CO₂ | 10.6 μm | 切開・蒸散 |
ArとRubyの入れ替え(網膜凝固とあざ)がひっかけの定番。
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