MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第3問

医学的基礎第37回午後

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第3問(医学的基礎)の正答は 1 です。解糖系は前半でATPを2分子消費し、後半で4分子生成する(差し引き+2ATP)。

問題
糖質の代謝について正しいのはどれか。
  1. 1. 解糖系ではATP の生成と消費の両方が行われる。
  2. 2. 1 分子のグルコースから1 分子のピルビン酸が生じる。
  3. 3. 嫌気代謝で生じる乳酸はアセチルCoA から生成される。
  4. 4. クエン酸回路(TCA サイクル)でH2O が生じる。
  5. 5. 電子伝達系はミトコンドリアのマトリックスに存在する。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 解糖系ではATPの生成と消費の両方が行われる。

解糖系は前半でATPを2分子消費し、後半で4分子生成する(差し引き+2ATP)。したがってATPの生成と消費の両方が行われるとする1が正しい。他は代謝経路や生成物・局在の記述に誤りがある。


【各選択肢の解説】

1. 解糖系ではATPの生成と消費の両方が行われる。
✅ 正しい。前半でグルコースのリン酸化に2ATP消費、後半で4ATP生成、正味+2ATP。
2. 1分子のグルコースから1分子のピルビン酸が生じる。
❌ 誤り。1分子のグルコースから2分子のピルビン酸が生じる。
3. 嫌気代謝で生じる乳酸はアセチルCoAから生成される。
❌ 誤り。乳酸はピルビン酸から乳酸脱水素酵素により生成される。
4. クエン酸回路(TCAサイクル)でH2Oが生じる。
❌ 誤り。TCA回路の主産物はCO2・NADH・FADH2で、H2Oは電子伝達系(酸化的リン酸化)で生成される。
5. 電子伝達系はミトコンドリアのマトリックスに存在する。
❌ 誤り。電子伝達系はミトコンドリア内膜に存在。マトリックスにはTCA回路の酵素がある。

【試験対策ポイント】

グルコース1分子のATP収支:解糖系+2、TCA回路+2(GTP)、電子伝達系で大部分を生成し好気的に計約30〜38ATP。嫌気時は解糖系+乳酸生成のみで2ATP。局在=解糖系は細胞質、TCA回路はマトリックス、電子伝達系は内膜。

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