第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第52問
電子工学第37回午後
第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第52問(電子工学)の正答は 1 です。入力側にCとRiが直列、帰還にRfの反転増幅器。
問題
図の回路について正しいのはどれか。
ただし、A は理想演算増幅器とする。
- 1. 遮断周波数より十分低い帯域では微分特性を有する。 ✓
- 2. 遮断周波数より十分高い帯域では積分特性を有する。
- 3. 入力インピーダンスは無限大である。
- 4. 出力インピーダンスは無限大である。
- 5. 直流の入力信号を増幅できる。
正答:1番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 35.3%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 遮断周波数より十分低い帯域では微分特性を有する。
入力側にCとRiが直列、帰還にRfの反転増幅器。Cのインピーダンス1/(jωC)は低い周波数ほど大きいので、低域では入力電流がCで決まり、出力が入力の時間微分に比例する(微分回路として働く)。
【回路の式】
- 利得 G=−Rf/(Ri+1/jωC)=−jωCRf/(1+jωCRi)
- 遮断周波数 fc=1/(2πCRi)
- 十分低い周波数(ωCRi≪1):G≒−jωCRf=周波数に比例=微分
- 十分高い周波数(ωCRi≫1):G≒−Rf/Ri=一定の反転増幅
- 直流(ω=0):G=0=Cが直流を通さない=高域通過(ハイパス)型
【各選択肢の解説】
1. 遮断周波数より十分低い帯域では微分特性を有する。
✅ 正しい。低域ではCのインピーダンスがRiより十分大きく、G≒−jωCRfとなって出力が入力の微分に比例する。
✅ 正しい。低域ではCのインピーダンスがRiより十分大きく、G≒−jωCRfとなって出力が入力の微分に比例する。
2. 遮断周波数より十分高い帯域では積分特性を有する。
❌ 誤り。高域ではCのインピーダンスが小さくなり、G≒−Rf/Riの比例(反転増幅)になる。正しくは高域は一定利得の増幅で、積分ではない。
❌ 誤り。高域ではCのインピーダンスが小さくなり、G≒−Rf/Riの比例(反転増幅)になる。正しくは高域は一定利得の増幅で、積分ではない。
3. 入力インピーダンスは無限大である。
❌ 誤り。−入力はイマジナリショートで0 V(仮想接地)なので、入力から見たインピーダンスはRi+1/(jωC)。正しくは有限で、高域ではほぼRiになる。
❌ 誤り。−入力はイマジナリショートで0 V(仮想接地)なので、入力から見たインピーダンスはRi+1/(jωC)。正しくは有限で、高域ではほぼRiになる。
4. 出力インピーダンスは無限大である。
❌ 誤り。正しくは理想演算増幅器の負帰還回路の出力インピーダンスは0である。
❌ 誤り。正しくは理想演算増幅器の負帰還回路の出力インピーダンスは0である。
5. 直流の入力信号を増幅できる。
❌ 誤り。直流ではCのインピーダンスが無限大となり電流が流れない。正しくは直流の利得は0で、増幅できない。
❌ 誤り。直流ではCのインピーダンスが無限大となり電流が流れない。正しくは直流の利得は0で、増幅できない。
【試験対策ポイント】
| 入力側 | 帰還側 | 低域 | 高域 |
|---|---|---|---|
| C+Ri(直列) | Rf | 微分 | 一定利得(−Rf/Ri) |
| Ri | Rf∥C | 一定利得(−Rf/Ri) | 積分 |
- 入力に直列C=直流カット=ハイパス
- 理想演算増幅器:入力インピーダンス∞・出力インピーダンス0・利得∞
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