MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問

体外循環・補助循環第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。血液希釈は、人工心肺の回路を晶質液などで満たして血液を薄めることで、血液の粘性を下げる。

問題
人工心肺による体外循環中の血液希釈の効果で正しいのはどれか。 a.溶血が軽減する。 b.輸血量が減少する。 c.組織浮腫が軽減する。 d.酸素解離曲線が右方移動する。 e.脂肪塞栓が軽減する。
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e ✓
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:2番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 41.4%参考値

29人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番(a・b・e)

血液希釈は、人工心肺の回路を晶質液などで満たして血液を薄めることで、血液の粘性を下げる。粘性が下がって流れがよくなる利点(a・b・e)と、膠質浸透圧が下がる欠点(浮腫)を分けて考える。


【各選択肢の解説】

a~eの正誤

  • a.溶血が軽減する → ✅ 正しい。粘性が下がり、回路内で血球にかかる力が小さくなるため溶血が減る。
  • b.輸血量が減少する → ✅ 正しい。回路を血液でなく充填液で満たすので、他人の血液の輸血を減らせる。
  • c.組織浮腫が軽減する → ❌ 誤り。血漿タンパクが薄まって膠質浸透圧が下がり、水が血管外に出やすくなる。正しくは組織浮腫は起こりやすくなる。
  • d.酸素解離曲線が右方移動する → ❌ 誤り。血液を薄めても酸素解離曲線はずれない(体外循環で併用する低体温では左方移動する)。正しくは希釈の主な影響はヘモグロビン量の低下=酸素運搬量の減少。
  • e.脂肪塞栓が軽減する → ✅ 正しい。粘性が下がって微小循環の流れがよくなり、塞栓が起こりにくくなる。
1. a、b、c
❌ 誤り。cが誤り。正しくは正しい記述はa・b・e。
2. a、b、e
✅ 正しい(=正答)。3つとも粘性の低下と充填液の使用から生じる利点である。
3. a、d、e
❌ 誤り。dが誤り。正しくは正しい記述はa・b・e。
4. b、c、d
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくは正しい記述はa・b・e。
5. c、d、e
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくは正しい記述はa・b・e。

【試験対策ポイント】

血液希釈中身
利点粘性↓→微小循環の改善・溶血↓・塞栓↓・輸血量↓
欠点膠質浸透圧↓→組織浮腫/ヘモグロビン↓→酸素運搬量↓
  • 酸素解離曲線:低体温・アルカローシス・2,3-DPG↓・CO₂↓で左方移動
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