MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問

医用機械工学第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問(医用機械工学)の正答は 3 です。血液は血球(特に赤血球)の存在で非ニュートン流体となる。

問題
血液の粘性に関して正しいのはどれか。
  1. 1. ずり(せん断)速度は粘性係数に比例する。
  2. 2. ヘマトクリット値が増加すると粘性係数は減少する。
  3. 3. 血球を除去するとニュートン流体とみなせる。
  4. 4. 集軸効果ではみかけの粘性が増加する。
  5. 5. 集軸効果は連銭形成に起因する。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 血球を除去するとニュートン流体とみなせる。

血液は血球(特に赤血球)の存在で非ニュートン流体となる。血球を除去した血漿はほぼニュートン流体とみなせる。したがって正しいのは3番。


【各選択肢の解説】

1. ずり(せん断)速度は粘性係数に比例する。
❌ 誤り。ニュートン流体では「ずり応力=粘性係数×ずり速度」。血液は非ニュートン流体で、ずり速度が上がると見かけの粘性は低下する。
2. ヘマトクリット値が増加すると粘性係数は減少する。
❌ 誤り。Ht増加で血液粘性は上昇する。
3. 血球を除去するとニュートン流体とみなせる。
✅ 正しい。血漿はほぼニュートン流体として扱える。
4. 集軸効果ではみかけの粘性が増加する。
❌ 誤り。集軸効果(血球が中心に集まり管壁側に血漿層)で見かけの粘性は低下する(Fåhraeus-Lindqvist効果)。
5. 集軸効果は連銭形成に起因する。
❌ 誤り。集軸効果は流れによる血球の軸方向集中が原因。連銭形成(ルロー)は低ずり速度での赤血球凝集で別現象。

【試験対策ポイント】

血液=非ニュートン流体(ずり速度↑で見かけ粘性↓=ずり流動化)。Ht↑→粘性↑集軸効果:細い血管で見かけ粘性が下がる(Fåhraeus-Lindqvist効果)。連銭形成(ルロー):低ずり速度での赤血球凝集で粘性↑。血漿はニュートン流体。

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