MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問

生体物性第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 3 です。生体の誘電率は周波数が上がると段階的に下がり、低い方からα分散・β分散・γ分散と呼ぶ。

問題
生体の電気的特性で正しい組合せはどれか。
  1. 1. α 分散 ― 水分子の緩和現象に由来
  2. 2. α 分散 ― 数十MHz
  3. 3. β 分散 ― 細胞構造に由来 ✓
  4. 4. β 分散 ― 数十GHz
  5. 5. γ 分散 ― イオンの集散に由来

正答:3番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 60%標準

30人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — β 分散 ― 細胞構造に由来

生体の誘電率は周波数が上がると段階的に下がり、低い方からα分散・β分散・γ分散と呼ぶ。由来はα=細胞周囲のイオン(対イオン)、β=細胞膜による界面分極(細胞構造)、γ=水分子の配向緩和。


【各選択肢の解説】

1. α 分散 ― 水分子の緩和現象に由来
❌ 誤り。水分子の緩和はγ分散の由来。正しくは、α分散は細胞表面の電荷に引き寄せられた対イオン(イオン雰囲気)の移動に由来する。
2. α 分散 ― 数十MHz
❌ 誤り。数十MHzはβ分散の帯域の高い側にあたる。正しくは、α分散は数Hz〜数kHz程度の低周波で現れる。
3. β 分散 ― 細胞構造に由来
✅ 正しい(=正答)。絶縁性の細胞膜を内外の電解質が挟む構造がコンデンサとして働き、その充放電(マクスウェル・ワグナーの界面分極)が kHz〜MHz 帯で追いつかなくなることで生じる。
4. β 分散 ― 数十GHz
❌ 誤り。数十GHz付近はγ分散(水の緩和)の帯域。正しくは、β分散は数十kHz〜数十MHz程度の帯域に現れる。
5. γ 分散 ― イオンの集散に由来
❌ 誤り。イオンの集散はα分散の由来。正しくは、γ分散は水分子の配向緩和に由来する。

【試験対策ポイント】

分散周波数帯(目安)由来
α低周波(Hz〜kHz)対イオン(イオン雰囲気)
β中間(kHz〜MHz)細胞膜・細胞構造(界面分極)
γ高周波(GHz)水分子の配向緩和

周波数帯の数値は文献で幅があるので、α<β<γ の順と由来の対応を確実にする。

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