第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問
生体物性第38回午前
第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 3 です。生体の誘電率の周波数依存性はα・β・γの3つの分散に分けられる。
問題
生体の電気的特性で正しい組合せはどれか。
- 1. a 分散 水分子の緩和現象に由来
- 2. a 分散 数十MHz
- 3. b 分散 細胞構造に由来 ✓
- 4. b 分散 数十GHz
- 5. c 分散 イオンの集散に由来
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — β分散:細胞構造に由来
生体の誘電率の周波数依存性はα・β・γの3つの分散に分けられる。β分散は細胞膜など細胞構造の充放電に由来する(kHz〜MHz帯)。したがって正しい組合せは3番。
【各選択肢の解説】
1. α分散 — 水分子の緩和現象に由来
❌ 誤り。水分子の緩和はγ分散。α分散は対イオン(イオン雰囲気)に由来する低周波の分散。
❌ 誤り。水分子の緩和はγ分散。α分散は対イオン(イオン雰囲気)に由来する低周波の分散。
2. α分散 — 数十MHz
❌ 誤り。α分散は数Hz〜数kHzの低周波帯。
❌ 誤り。α分散は数Hz〜数kHzの低周波帯。
3. β分散 — 細胞構造に由来
✅ 正しい。β分散は細胞膜の充放電(マクスウェル・ワグナー効果)=細胞構造に由来し、kHz〜数MHz帯に現れる。
✅ 正しい。β分散は細胞膜の充放電(マクスウェル・ワグナー効果)=細胞構造に由来し、kHz〜数MHz帯に現れる。
4. β分散 — 数十GHz
❌ 誤り。数十GHz帯はγ分散。β分散はkHz〜数MHz。
❌ 誤り。数十GHz帯はγ分散。β分散はkHz〜数MHz。
5. γ分散 — イオンの集散に由来
❌ 誤り。γ分散は水分子の緩和に由来。イオンの集散(対イオン)はα分散。
❌ 誤り。γ分散は水分子の緩和に由来。イオンの集散(対イオン)はα分散。
【試験対策ポイント】
生体の誘電分散:
| 分散 | 周波数帯 | 由来 |
|---|---|---|
| α分散 | 数Hz〜kHz | イオン雰囲気(対イオン) |
| β分散 | kHz〜数MHz | 細胞膜・細胞構造 |
| γ分散 | 数GHz | 水分子の緩和 |
低周波では細胞膜が絶縁体として働き電流は細胞外を流れる。周波数が上がると膜を通過し誘電率が低下していく。
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