第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問
第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問(生体物性)の正答は 5 です。血管壁はエラスチン・コラーゲン・平滑筋からなる粘弾性体で、非線形・異方性・ヒステリシス・クリープ・応力緩和を示す。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 45.8%参考値
24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
血管壁はエラスチン・コラーゲン・平滑筋からなる粘弾性体で、非線形・異方性・ヒステリシス・クリープ・応力緩和を示す。軟らかいエラスチンが低い伸びを、硬いコラーゲンが大きな伸びを受け持つ。
【各選択肢の解説】
a.変形挙動は線形である。
❌ 誤り。正しくは非線形。伸びるにつれて硬いコラーゲン線維が張力を担うようになり、伸びるほど硬くなる(J字型の応力-ひずみ曲線)。
b.ヒステリシスをもたない。
❌ 誤り。正しくは、粘弾性体なので負荷と除荷で曲線が一致せずヒステリシス(ループ)を示す。
c.力学的等方性を示す。
❌ 誤り。正しくは異方性。線維の走行のため、円周方向と軸方向で力学的性質が異なる。
d.エラスチンはコラーゲンよりも弾性率が小さい。
✅ 正しい。エラスチンはよく伸びる軟らかい線維、コラーゲンは伸びにくい硬い線維で、弾性率はコラーゲンの方が桁違いに大きい。
e.応力を負荷するとクリープ現象が生じる。
✅ 正しい。一定の応力をかけ続けると、粘性のためにひずみが時間とともに増えていく(クリープ)。
❌ 誤り。どちらも誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。aが誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。どちらも誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。cが誤り。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。どちらも正しい記述。
【試験対策ポイント】
- 生体軟組織=非線形・異方性・粘弾性
- 粘弾性の3現象:ヒステリシス(負荷と除荷で経路が違う)・クリープ(一定応力でひずみ増加)・応力緩和(一定ひずみで応力減少)
- エラスチン=軟らかい(弾性率小)/コラーゲン=硬い(弾性率大)
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