MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問

生体物理・化学現象の計測第38回午後

第38回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 5 です。動脈圧波形解析法は、末梢動脈に入れた動脈圧ラインの波形から1回拍出量を推定する低侵襲の方法で、肺動脈に入れる熱希釈(サーモダイリューション)カテーテルを用いない。

問題
心拍出量の測定について誤っているのはどれか。
  1. 1. Fick 法では動静脈血酸素含有較差を利用する。
  2. 2. 色素希釈法では指示薬としてインドシアニングリーンを用いる。
  3. 3. 単回の熱希釈法では冷却した指示薬を右房に注入する。
  4. 4. 熱希釈法を利用して連続心拍出量を測定できる。
  5. 5. 動脈圧波形解析法ではサーモダイリューションカテーテルを用いる。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 42.1%参考値

19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 動脈圧波形解析法ではサーモダイリューションカテーテルを用いる。

動脈圧波形解析法は、末梢動脈に入れた動脈圧ラインの波形から1回拍出量を推定する低侵襲の方法で、肺動脈に入れる熱希釈(サーモダイリューション)カテーテルを用いない。


【各選択肢の解説】

1. Fick 法では動静脈血酸素含有較差を利用する。
✅ 正しい。心拍出量=酸素消費量 ÷(動脈血酸素含有量 − 混合静脈血酸素含有量)。肺で取り込む酸素量は、肺を流れた血液量と血液1Lあたりの酸素の増え方の積になる、という考え方による。
2. 色素希釈法では指示薬としてインドシアニングリーンを用いる。
✅ 正しい。インドシアニングリーン(ICG)を静注し、動脈側で濃度の時間変化(希釈曲線)を測って曲線下面積から心拍出量を出す(Stewart-Hamilton の式)。
3. 単回の熱希釈法では冷却した指示薬を右房に注入する。
✅ 正しい。肺動脈カテーテルの近位孔から冷たい生理食塩液などを右房に注入し、先端のサーミスタで肺動脈の血液温度の変化を測る。温度変化の曲線下面積から心拍出量を求める。
4. 熱希釈法を利用して連続心拍出量を測定できる。
✅ 正しい。ヒーター(加温フィラメント)をもつ肺動脈カテーテルで、間欠的に血液を温めて温度変化を測り、連続心拍出量(CCO)として表示する。
5. 動脈圧波形解析法ではサーモダイリューションカテーテルを用いる。
❌ 誤り(=正答)。正しくは橈骨動脈などに留置した動脈圧ラインの圧波形から1拍ごとの拍出量を推定する方法で、肺動脈カテーテルは要らない。

【試験対策ポイント】

方法原理必要なもの
Fick 法酸素消費量÷動静脈酸素較差動脈血・混合静脈血の採血、酸素消費量
色素希釈法ICG の希釈曲線色素・動脈側の濃度測定
熱希釈法冷水(または加温)による温度変化肺動脈カテーテル
動脈圧波形解析法動脈圧波形の解析動脈圧ライン
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