MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第41問

医用機器の安全管理第39回午前

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第41問(医用機器の安全管理)の正答は 4 です。直流は流れ続けると電極の当たる組織で電気分解を起こし、組織の損傷・壊死を招く。

問題
ME 機器の患者漏れ電流で直流の許容値が規定される主な理由はどれか。
  1. 1. 交流よりも感電閾値が低いため
  2. 2. ミクロショックを生じやすいため
  3. 3. 交流よりもF 形装着部を通過しやすいため
  4. 4. 電気分解による組織損傷の恐れがあるため ✓
  5. 5. 内部バッテリーで動作する機器があるため

正答:4番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 65.9%標準

44人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 電気分解による組織損傷の恐れがあるため

直流は流れ続けると電極の当たる組織で電気分解を起こし、組織の損傷・壊死を招く。交流の許容値とは別に直流の許容値(正常状態10 μA・単一故障状態50 μA、JIS T 0601-1)が置かれているのはこのためである。


【各選択肢の解説】

1. 交流よりも感電閾値が低いため
❌ 誤り。直流は商用交流より心室細動などを起こしにくく、感電閾値はむしろ高い。正しくは、直流の害は感電の起こしやすさでなく電気分解による組織損傷である。
2. ミクロショックを生じやすいため
❌ 誤り。ミクロショック(心室細動)を最も起こしやすいのは商用周波数付近の交流である。正しくは、直流の許容値は電気分解による組織損傷を防ぐために定められている。
3. 交流よりもF 形装着部を通過しやすいため
❌ 誤り。F形装着部は大地や他の部分から絶縁(フローティング)された装着部で、直流が通りやすいという性質はない。正しくは、規定の理由は電気分解による組織損傷である。
4. 電気分解による組織損傷の恐れがあるため
✅ 正しい。直流は一方向に電荷を運び続けるため、電極付近で電解生成物が生じて組織が傷つく。向きが入れ替わる交流ではこの作用がたまりにくいので、直流だけ低い許容値が別に定められている。
5. 内部バッテリーで動作する機器があるため
❌ 誤り。電源が電池かどうかは許容値を決める理由ではない(内部電源機器も同じ基準で測る)。正しくは、理由は電気分解による組織損傷である。

【試験対策ポイント】

電流主な害患者漏れ電流の許容値(正常/単一故障)
直流電気分解による組織損傷10 μA/50 μA(B・BF・CF形共通)
商用交流心室細動(感電)B・BF形 100/500 μA、CF形 10/50 μA

(JIS T 0601-1)

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