解剖学・生理学の中核で本科目最多の115問。細胞小器官から神経・循環・呼吸・腎・消化・内分泌・筋まで全域から出る。「どの構造が・どの物質を・どこで」の対応表と、膜電位・血圧・換気・再吸収の数値を押さえれば一気に取れる。
| 細胞小器官 | おもな機能 |
|---|---|
| ミトコンドリア | ATP産生(TCA回路・電子伝達系) |
| 粗面/滑面小胞体 | タンパク質合成/脂質合成・Ca貯蔵 |
| ゴルジ体/リソソーム | 修飾・分泌/加水分解(消化) |
| リボソーム/核 | 翻訳(タンパク合成)/DNA・転写 |
能動輸送=ATPを使い濃度勾配に逆らう(Na-Kポンプ・尿細管でのグルコース再吸収)/受動輸送=拡散でエネルギー不要。TCA回路は1周でNADH3・FADH2 1・GTP1・CO2 2を産生(マトリックス)、酸素を使うのは電子伝達系。酵素は活性化エネルギーを下げ、ミカエリス・メンテン式に従う(Km=反応速度がVmaxの半分になる基質濃度)。
静止膜電位 −70mV・閾値 −55mV・オーバーシュート +30mV。脱分極=Na⁺流入/再分極=K⁺流出、持続約1msec。有髄線維は跳躍伝導で速い。静止時は細胞外にNa⁺・細胞内にK⁺が多い。
| 作用部位 | 交感神経/副交感神経 |
|---|---|
| 瞳孔・心拍 | 散瞳・心拍増/縮瞳・心拍減 |
| 消化・唾液 | 抑制・減少/促進・増加 |
| 排尿 | 蓄尿=交感/排尿=副交感(骨盤神経) |
中枢=大脳皮質は灰白質・深部が白質(脊髄は逆)。運動野=中心前回/体性感覚野=中心後回。脊髄神経は31対(頸8・胸12・腰5・仙5・尾1)。脳幹=中脳・橋・延髄、間脳=視床+視床下部、大脳基底核=尾状核・被殻・淡蒼球。サーカディアンリズムの中枢=視交叉上核(体温・血圧・コルチゾール・メラトニンが日内変動)。
心臓の弁=僧帽弁は二尖・三尖弁は三尖(房室弁は腱索+乳頭筋で支持)、半月弁は3尖で腱索なし。左室壁が厚い。冠循環は拡張期優位で心拍出量の約5%。血圧=心拍出量×末梢血管抵抗、脈圧=収縮期−拡張期、平均血圧≒拡張期+脈圧/3。
| 血液の指標 | 値・要点 |
|---|---|
| ヘマトクリット(Ht) | 赤血球容積比=男約45%・女約40% |
| 赤血球 | 径7〜8μm・寿命120日・脾臓で破壊・骨髄で産生(葉酸・B12) |
| 血漿タンパク | 最多はアルブミン(膠質浸透圧を担う)。A/G比>1 |
| 凝固 | 外因系=VII因子(PT)/内因系=VIII・IX・XI・XII(APTT)。線溶=プラスミン(FDP・Dダイマー) |
ABO血液型の抗体=A型は抗B・B型は抗A・O型は抗A+抗B・AB型は抗体なし。血漿=血液−細胞成分/血清=血漿−フィブリノゲン。生理食塩水0.9%、血漿浸透圧275〜290mOsm/L。
分時肺胞換気量=(1回換気量TV − 死腔150mL)× 呼吸数。肺活量=予備吸気量+1回換気量+予備呼気量。残気量・機能的残気量(FRC)・全肺気量(TLC)はスパイロメータで直接測れない。
CO2の運搬=重炭酸イオン(HCO3⁻)約70%・カルバミノHb約23%・溶解7%。過換気でPaCO2は低下する。肺胞気酸素分圧 PIO2=(PB−PH2O)×FIO2=海面で(760−47)×0.21≒150mmHg。肺の拡散能=ガス取り込み量÷分圧差。
ネフロンの経路=糸球体→ボーマン嚢→近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管→集合管。Na⁺再吸収は近位尿細管が最多(約65%)>ヘンレ(約25%)>遠位・集合管(約10%)。近位尿細管でグルコース・アミノ酸を再吸収(SGLT)。
アルドステロン=Na⁺再吸収・K⁺排泄(副腎皮質球状帯)/ADH(バソプレシン)=水の再吸収(アクアポリン)。排尿は内尿道括約筋=平滑筋・不随意/外尿道括約筋=横紋筋・随意(陰部神経)。糸球体濾過量(GFR)×血漿中濃度=濾過量。
| 部位 | 消化酵素・分泌 |
|---|---|
| 唾液 | アミラーゼ(デンプン) |
| 胃 | 主細胞=ペプシノゲン/壁細胞=塩酸・内因子/G細胞=ガストリン |
| 膵臓 | トリプシン・アミラーゼ・リパーゼ |
| 胆汁/小腸 | 酵素なし・脂肪を乳化/刷子縁のマルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ |
グルコースは小腸粘膜でSGLT1により能動的に吸収される。
| 産生部位 | ホルモン |
|---|---|
| 下垂体前葉/後葉 | GH・PRL・ACTH・TSH・LH/FSH/ADH・オキシトシン |
| 甲状腺/副甲状腺 | T3・T4・カルシトニン(C細胞)/PTH |
| 副腎皮質/髄質 | アルドステロン・コルチゾール・アンドロゲン/アドレナリン |
| 腎臓/膵β細胞 | EPO・レニン・活性型ビタミンD/インスリン |
甲状腺のフィードバック=視床下部TRH→下垂体前葉TSH→甲状腺T3/T4(負のフィードバック)。月経周期の軸=視床下部GnRH→下垂体前葉FSH/LH→卵巣、LHサージで排卵。インスリン=膵β細胞・GLUT4を介した糖取り込み・同化ホルモン(1型=分泌低下/2型=抵抗性)。
| 筋の種類 | 横紋/随意性/支配神経 |
|---|---|
| 骨格筋 | 横紋あり/随意/体性神経 |
| 心筋 | 横紋あり/不随意/介在板・不応期が長い |
| 平滑筋 | 横紋なし/不随意/自律神経 |
生殖=受精は卵管膨大部・着床は子宮内膜・母児のガス交換は胎盤、妊娠期間は約40週。皮膚=表皮は無血管で角質がバリア(水溶性物質を通しにくい)、メラニンで紫外線防御・ビタミンD合成。加齢変化は「低下・減少」が基本(GFR低下・高音域難聴・起立性低血圧・胃酸低下・テロメア短縮=「亢進・増加」の選択肢は誤りが多い)。創傷治癒=止血→炎症→増殖(肉芽形成・上皮化)→成熟(瘢痕・リモデリング)で、瘢痕形成期が最も遅い。