「測る」ことそのものの理論。誤差・雑音とその対策・信号処理・センサ(トランスデューサ)・生体信号増幅器が毎年の得点源になる。数式より「どれとどれを対にして覚えるか」で決まる。
系統誤差=一定方向の偏り。正確度(accuracy)=真値への近さを左右し、校正で除去する。
偶然誤差=ランダムなばらつき。精密度(precision)を左右し、繰り返し測定の平均・加算平均で低減できる(系統誤差は平均しても消えない)。
正規分布の含有確率は暗記必須:M±1σ=68.3%/M±2σ=95.4%/M±3σ=99.7%。63.2%(1−1/e)は過渡現象の時定数の値で、±1σと混同させるひっかけ。
誤差の伝播:積・商で表す量(P=VI、I=V/R)の相対誤差は各相対誤差の和。例=電流計1%×電圧計2%の電力→3%、電圧計4%÷抵抗2%の電流→6%。和・差の量は絶対誤差を足す。
| 雑音 | 正体・対策 |
|---|---|
| 熱雑音(ジョンソン) | 抵抗中の電子の熱運動。抵抗・温度・帯域に依存(内部雑音) |
| ショット雑音/1/f(フリッカ) | 電流の離散性/低周波ほど大(周波数に反比例)。ともに内部雑音 |
| ハム(商用交流) | 50/60Hz。ハム(ノッチ)フィルタ+差動増幅(高CMRR)で除去 |
| 高周波雑音 | ローパスフィルタ(ハムフィルタでは取れない) |
| 不規則(ランダム)雑音 | 同期加算平均。SN比はN回加算で√N倍に改善 |
内部雑音=抵抗の温度上昇・部品の接触不良・部品間の電磁誘導。外来雑音=落雷・接地不良・商用ハム。区別が問われる。外来対策=シールド線・より線・接地。
| センサ | 測る物理量 |
|---|---|
| ストレインゲージ | ひずみ・変位・力(観血式血圧) |
| 圧電素子(PZT) | 圧力・振動・超音波 |
| サーミスタ/熱電対 | 温度(熱希釈式心拍出量) |
| フォトダイオード/CdS | 光(SpO2・照度) |
| ホール素子 | 磁気 |
| 差動トランス | 変位(位置) |
| HgCdTe・赤外線検出素子 | 赤外線(CO2=カプノメータ) |
望ましい特性=高選択性・良好な直線性・十分な応答速度・低侵襲・SN比は大きいほど良い(「小さくできる=良い」はひっかけ)。
生体信号増幅器の要件=入力インピーダンス大(電極の高インピーダンスに対応)・CMRR(同相除去比)大(同相のハムを除去=差動増幅の主目的)・入力換算雑音小・オフセット小・SN比大。入力インピーダンスは単位Ωで周波数依存性をもつ。
電極:接触インピーダンスは接触面積に反比例(広いほど低下)、周波数が高いほど低下、ペーストで低下。銀‐塩化銀(Ag/AgCl)=不分極電極で基線が安定。イオン電流↔電子電流を変換する。カーボン電極はX線透過性でカテ室向き。
コンダクタンス=S/静電容量=F/インダクタンス=H/磁束密度=T/磁束=Wb/応力・圧力=Pa/吸収線量=Gy・等価線量=Sv・放射能=Bq(放射線の3単位は混同注意)。
デシベル:電圧比は20log、電力比は10log。比20→26dB、比100→40dB、比1000→60dB。
小電力医用テレメータ:420〜450MHz帯・6バンド(色ラベル)・5型。チャネル間隔=A型12.5/B25/C50/D100/E500kHz。混信対策=色ラベルによるゾーン配置。