OT国試で難しい科目と対策法 トップ5
この記事の執筆者: 現役の作業療法士が、臨床経験と国家試験の出題傾向をもとに執筆・監修しています。
国試の全200問を均等に勉強するのは非効率。難易度が高く・得点差がつきやすい科目を重点的に攻略することが合否を分けます。
1位:精神障害作業療法
なぜ難しいか 精神疾患の概念・評価・介入が一体となって出題され、暗記だけでは対応しにくい。統合失調症のStages of Recovery・うつ病への認知行動療法など最新概念も問われる。
対策:主要疾患(統合失調症・双極性障害・うつ病・人格障害)ごとに症状・評価・作業療法アプローチをまとめる。AMPS・MOHO・CANADIANなどモデルも理解する。
2位:神経学・解剖生理学
なぜ難しいか 脳の解剖・神経回路・血管支配・反射の経路など立体的な理解が必要。脳血管障害の症状と解剖の対応が特に難しい。
対策:脳の解剖図を手書きして覚える。MCAの支配領域・内包の位置・視床の機能を繰り返し確認。過去問で出た部位を解剖書で確認するサイクルが効果的。
3位:高次脳機能障害の評価
なぜ難しいか 多くの評価ツール(MMSE・HDS-R・FAB・TMT・Rey複雑図形・BIT・RBMT等)の特徴・対象・カットオフ値を覚える量が多い。
対策:各評価ツールを「何を測るか」「カットオフ値」「特徴(口頭か紙筆か)」の3点で表にまとめる。MMSE30点満点・HDS-R30点満点のカットオフ(それぞれ24点以下・20点以下)は必須知識。
4位:発達障害の作業療法
なぜ難しいか ASD・ADHD・DCD・知的障害・学習障害の各診断基準が改訂されており(DSM-5対応)、旧知識との混同が起きやすい。感覚統合理論も概念が抽象的。
対策:DSM-5の診断基準を5疾患それぞれで整理する。感覚統合はAyresの理論(前庭・固有感覚・触覚の統合)の基本を図で理解する。
5位:作業療法理論・モデル
なぜ難しいか MOHOのMFUN・AMPS、カナダモデル(COPM)、ICFとの関係など理論的背景の理解が必要。英略語が多く混乱しやすい。
対策:代表的モデル(MOHO・カナダ作業遂行モデル・OBP)について、①主な概念②主な評価ツール③作業療法への応用を1枚にまとめる。
⚠️ 共通の落とし穴
- 直前になって基礎医学(解剖・生理)に戻る時間がなくなる→早期から並行して学習する
- 精神科の作業療法を「感覚で」答えようとする→論理的な根拠を言語化する練習が必要
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※ 本記事は現役の作業療法士が執筆・監修しています。
最終更新: 2026年5月