OTは「身体障害か精神障害か」を最初に選ぶ印象があるが、実際には両方を経験してから専門化する道が正解に近い。OTのキャリアの多様性はリハ職の中でもトップクラスだ。
最初の職場で「身体」か「精神」かを選ぶことになるケースが多いが、どちらが正解というわけではない。急性期病院で身体障害と高次脳機能障害を幅広く経験するか、精神科病院で精神リハビリを基礎から身につけるか、どちらも5〜10年後のキャリアの資産になる。
特に発達障害・小児領域への関心がある人は、最初から児童発達支援施設に就職するルートも増えており、早期から専門性を育てるアプローチが一般化してきた。
脳卒中・整形外科疾患・神経難病の上肢機能訓練・日常生活動作の自立支援が中心。
注意・記憶・遂行機能の評価と代償手段の提案。OTが主体的に関わる領域。
統合失調症・気分障害・依存症などの精神疾患のリハビリ。生活技能訓練(SST)・作業プログラム。
感覚統合療法・運動発達支援。学校・療育施設・放課後デイなど幅広い場で活躍。
生活機能の維持と認知症ケア。回想法・環境調整・介護者支援が重要な要素。
障害者の職場復帰・就労移行支援。OTが福祉領域でキャリアを作れる注目分野。
| 資格名 | 取得条件の目安 | メリット |
|---|---|---|
| 認定作業療法士(日本作業療法士協会) | 実務5年以上+研修受講+試験 | 専門性の証明。職場によって資格手当あり。 |
| 専門作業療法士 | 認定取得後さらに実績・申請が必要 | より高度な専門性の証明。 |
| 感覚統合認定セラピスト | 感覚統合学会の研修・試験 | 小児・発達障害分野のOTに特に有用。 |
| 手外科リハビリ専門家 | 各学会の資格制度による | 整形外科クリニックなど手の専門施設での評価が高い。 |
OTが就労支援(障害者の職場復帰・就職支援)に関わる機会が増えている。精神障害・発達障害・高次脳機能障害を持つ人の就労移行支援施設や、企業での産業OTとしての活動も広がっている。医療現場の外でOTの専門性を活かせる新しいフィールドとして注目されている。
大学院(修士・博士)への進学で、OT養成校の教員や研究者になるルートがある。社会人大学院として働きながら学ぶOTも増えており、感覚統合・高次脳機能・精神科OTの研究者として第一線で活躍する人もいる。「なぜこの訓練が効くか」を科学で証明したい人には魅力的なルートだ。