OT国試の効率的な勉強法

この記事の執筆者: 現役の作業療法士が、自身の受験経験と後輩指導の経験をもとに執筆・監修しています。

OT国試の合格率は例年70〜80%台。PTよりやや低い傾向があり、「なめてかかると落ちる」試験だ。特に精神科OT分野と実地問題への対策が不十分な受験生が落ちやすい傾向がある。

1. 試験の構造と特徴

OT国試は200問、午前・午後各100問。合格基準は120点以上で、実地問題(午前・午後各40問)については別途基準がある。OTの場合、身体障害領域と精神障害領域の両方が出題される点がPTとの大きな違いだ。精神科に苦手意識を持つ学生が多いが、そこが合否を分ける場合がある。

OT国試の特徴 精神障害(精神科OT・心理検査・精神疾患の理解)が20〜30問出題される。身体障害一辺倒の対策は危険。精神科領域を早めに固めることが安定した合格につながる。

2. 科目別の優先度

科目出題数(目安)優先度特徴
身体障害(脳卒中・整形外科・神経)30〜40問★★★ADL評価・上肢機能訓練・自助具が頻出。
精神障害(統合失調症・気分障害等)20〜30問★★★精神科OTの適応・プログラム・評価が毎年出る。
高次脳機能障害15〜25問★★★半側空間無視・注意障害などOTが直接介入する場面が多い。
発達障害・小児(感覚統合等)15〜20問★★☆感覚統合療法・発達評価(WISC等)が頻出。
老年期・認知症10〜20問★★☆回想法・環境調整・認知症ケアのOT的視点が問われる。
基礎医学(解剖・生理・心理学)20〜30問★★☆手の解剖・感覚系・神経学は特に重要。
関連法規・リハ概論10〜15問★☆☆直前期に整理するだけで得点できる。

3. 年間スケジュール

時期やること
4〜6月(基礎期)解剖・生理・心理学の基礎を固める。身体障害と精神障害の両方を均等に扱う。
7〜9月(演習期)直近3年分の過去問を通す。精神科領域に重点を置く時期。
10〜12月(強化期)弱点科目を集中補強。模試2〜3回受験。高次脳機能障害・発達障害を丁寧に。
1〜2月(仕上げ期)直近5年分を繰り返す。法規・制度は直前に詰め込む。

4. 精神科OT対策のポイント

精神科OT分野は「苦手だから後回し」にすると直前に間に合わなくなる。早めに取り組むことを強く勧める。

💡 経験からの一言: 「精神科OTは実習で行っていないから分からない」という声をよく聞く。でも、精神科の問題は「心理的プロセスの理解」と「OTとしての関わり方の原則」さえ押さえれば、臨床経験がなくても解ける問題が多い。諦めずに対策することで確実に点が取れる科目だ。

5. 実地問題の攻略法

OT国試の実地問題は「事例の患者に対してどう関わるか」を問う。身体・精神どちらの事例も出る。

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※ 本記事は現役の作業療法士が執筆・監修しています。
最終更新: 2026年5月