精神障害作業療法 国試対策ガイド
この記事の執筆者: 現役の作業療法士が、臨床経験と国家試験の出題傾向をもとに執筆・監修しています。
精神障害作業療法は国試の難所の一つ。主要疾患の特徴・評価・介入アプローチを体系的に整理することが重要です。
1. 統合失調症の作業療法
| 病期 | 主な症状 | 作業療法アプローチ |
|---|
| 急性期 | 幻覚・妄想・興奮 | 刺激を減らした環境での簡単な作業・安心感の提供 |
| 回復期 | 陽性症状の軽減・意欲低下 | 個別から集団へ・生活リズム回復・SST導入 |
| 維持期 | 陰性症状(感情平板化・意欲欠如)・社会的引きこもり | 就労支援・地域生活支援・家族指導 |
SST(Social Skills Training)のポイント 正しい行動のモデリング→ロールプレイ→フィードバック→宿題(実生活での練習)の流れ。「問題行動を指摘する」のではなく「正しい行動を強化する」のが原則。グループで行うことが多い。
2. 気分障害の作業療法
- うつ病急性期:過剰な課題は厳禁。成功体験を積める簡単な作業から開始。「がんばれ」という励ましは避ける。
- 躁状態:刺激を制限した静かな環境。衝動的行動のコントロールを支援。
- 回復期:認知行動療法的アプローチ・生活リズム表・段階的な活動量増加。
3. 精神科作業療法の評価ツール
| 評価ツール | 内容 |
|---|
| GAS(Goal Attainment Scaling) | 個別の目標達成度を−2〜+2の5段階で評価 |
| LASMI(精神障害者社会生活評価尺度) | 日常生活・対人関係・労働・自己認識などを評価 |
| PANSS(陽性・陰性症状評価尺度) | 統合失調症の陽性・陰性・一般精神病理を評価 |
| GAF(全体的機能評価) | 心理的・社会的・職業的機能を0〜100で評価 |
💡 臨床メモ: 精神科のOT室に漂う「手仕事の匂い」は、古いイメージ。今はSST・就労支援・認知機能リハ・コグニティブリメディエーションなど根拠に基づいた多様な介入が行われています。
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※ 本記事は現役の作業療法士が執筆・監修しています。
最終更新: 2026年5月