身体障害作業療法 国試対策ガイド
この記事の執筆者: 現役の作業療法士が、臨床経験と国家試験の出題傾向をもとに執筆・監修しています。
身体障害作業療法は脳卒中・骨折・脊髄損傷などを対象とした分野。上肢機能の評価・ADL訓練・自助具製作・環境調整まで幅広く出題されます。
1. 脳卒中の上肢機能評価
| 評価法 | 特徴 |
|---|
| BRS(Brunnstrom Recovery Stage) | 上肢・手指・下肢を各Ⅰ〜Ⅵで評価。運動回復の段階を把握。 |
| Fugl-Meyer Assessment(FMA) | 66項目の上肢・下肢評価。数値化で経過観察に有用。 |
| STEF(簡易上肢機能検査) | 10種の物体操作で上肢機能を定量評価。制限時間あり。 |
| Wolf Motor Function Test | CI療法の前後評価に使用。15課題。 |
CI療法(Constraint-Induced Movement Therapy) 健側上肢を拘束して麻痺側上肢を集中的に使う訓練法。BRS Ⅳ以上で指伸展・手関節背屈が可能なことが適応基準の目安。Learned non-useを克服する。
2. ADL訓練の原則
- 代償動作の訓練:麻痺が残存する場合は健側を主体とした代償動作を習得させる。
- 自助具の活用:ボタンエイド(片手での着衣)・ソックスエイド・リーチャー・万能カフ(握力なし者の食事)。
- 環境調整:浴室手すり・シャワーチェア・ベッド高の調整・段差解消。
3. 車椅子・座位保持
- シーティングの目的:姿勢管理・褥瘡予防・嚥下機能維持・ADL能力向上
- 車椅子の座面高:膝窩〜床90°・肘置き高さ・フットレスト高さの調整が重要
- 座位保持装置:頭部・体幹・下肢の支持が必要な重度障害者に適用
💡 臨床メモ: 麻痺のある患者さんへのADL訓練では、「できない」を強調せず、「こうすればできる」という成功体験を積ませることが大切。特に自助具は実際に使ってみると患者さんが「これでいける」と感じやすい。
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※ 本記事は現役の作業療法士が執筆・監修しています。
最終更新: 2026年5月