OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午前 第76問

生理学第50回午前

第50回 作業療法士国家試験 午前 第76問(生理学)の正答は 3 です。大動脈弁狭窄症では大動脈弁の狭窄により心臓から大動脈への流出が障害され、大動脈圧(拡張期血圧)の低下→冠動脈の灌流圧低下→冠血流の減少が生じる。

問題
冠血流を減少させる要因はどれか。
  1. 1. 収縮期血圧の低下
  2. 2. 心拍数の低下
  3. 3. 大動脈弁狭窄
  4. 4. 心房中隔欠損
  5. 5. 僧帽弁狭窄

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 大動脈弁狭窄

大動脈弁狭窄症では大動脈弁の狭窄により心臓から大動脈への流出が障害され、大動脈圧(拡張期血圧)の低下→冠動脈の灌流圧低下→冠血流の減少が生じる。また左室肥大・心筋酸素需要増大も冠血流不足を招く。


【各選択肢の解説】

1. 収縮期血圧の低下
❌ 誤り。収縮期血圧の低下は冠動脈灌流圧に影響するが、拡張期血圧の低下が冠血流減少の主因(冠血流の大部分は拡張期に生じるため)。収縮期血圧の低下だけでは冠血流の主要な減少要因としては不十分。
2. 心拍数の低下
❌ 誤り。心拍数の低下(徐脈)では1回の拍動での拡張期が延長するため、むしろ冠動脈の拡張期灌流時間が増加し冠血流は増加する
3. 大動脈弁狭窄
✅ 正しい。大動脈弁狭窄では①大動脈弁後の圧低下→冠動脈灌流圧低下②左室肥大による心筋酸素需要増大③狭窄に伴う圧格差が冠血流灌流を障害するため、冠血流が減少する。
4. 心房中隔欠損
❌ 誤り。心房中隔欠損(ASD)は左房から右房への左右シャントが主病態であり、冠血流を直接減少させる機序はない。
5. 僧帽弁狭窄
❌ 誤り。僧帽弁狭窄は肺うっ血・左房圧上昇が主病態。冠血流を直接的に減少させる機序はない。

【試験対策ポイント】

冠動脈の特性:冠血流の大部分は拡張期に流れる(収縮期は左室心筋が収縮して冠動脈を圧迫するため)。冠血流を決定する主要因子は大動脈拡張期血圧と左室拡張末期圧の差(灌流圧)。大動脈弁狭窄では弁後圧低下により灌流圧が低下する。


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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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