OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午前 第79問

臨床心理学第50回午前

第50回 作業療法士国家試験 午前 第79問(臨床心理学)の正答は 2 です。「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了してください」という指示は、未来に実行すべき行動(計画)を記憶する展望記憶(prospective memory)の典型例。

問題
「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了してください」という課題を遂行する際に活用する記憶はどれか。
  1. 1. 意味記憶
  2. 2. 展望記憶
  3. 3. 手続き記憶
  4. 4. プライミング
  5. 5. エピソード記憶

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 展望記憶

「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了してください」という指示は、未来に実行すべき行動(計画)を記憶する展望記憶(prospective memory)の典型例。


【各選択肢の解説】

1. 意味記憶
❌ 誤り。意味記憶は言語的知識・一般的な事実の記憶(「東京は日本の首都」等)。時間的な文脈を持たない脱文脈的な知識の記憶。
2. 展望記憶
✅ 正しい。展望記憶は「将来の特定の時点や状況で何かをすることを記憶する」記憶。「30分後にベルが鳴ったら終了する」は時刻・状況をトリガーとした未来の行動計画を保持する展望記憶の典型。
3. 手続き記憶
❌ 誤り。手続き記憶は動作・技能・習慣の記憶(自転車の乗り方・ピアノの弾き方等)。「どのように行うか」の記憶。
4. プライミング
❌ 誤り。プライミングは先行する刺激が後続の情報処理を促進・抑制する無意識的な記憶現象。
5. エピソード記憶
❌ 誤り。エピソード記憶は個人的な経験(「昨日の昼ごはんは何を食べた」等)の時間的・文脈的記憶。過去の出来事の記憶であり、未来の計画(展望記憶)とは異なる。

【試験対策ポイント】

記憶の種類:

種類内容
展望記憶将来の行動計画(「〜時に〜する」)
エピソード記憶過去の個人的体験
意味記憶一般的知識・言語的事実
手続き記憶動作・技能(非陳述性記憶)
プライミング先行刺激による無意識的促進

「時間・状況をトリガーとした未来の行動→展望記憶」は記憶障害・高次脳機能障害の国試頻出テーマ。


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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