第50回 作業療法士国家試験 午後 第1問
運動学第50回午後
第50回 作業療法士国家試験 午後 第1問(運動学)の正答は 1 です。図1は膝を伸ばしたまま、図2は下腿を台の端から垂らして膝を曲げたまま股関節を外転しており、図2のほうが外転角度が大きい。
問題
はさみ状肢位(scissors position)を示す痙直型両麻痺児の股関節を他動的に外転した姿勢を図に示す。図1と図2のように股関節外転角度が異なるときに影響した筋はどれか。
- 1. 薄筋 ✓
- 2. 大内転筋
- 3. 短内転筋
- 4. 長内転筋
- 5. 大腿筋膜張筋
正答:1番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 25%参考値
28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 薄筋
図1は膝を伸ばしたまま、図2は下腿を台の端から垂らして膝を曲げたまま股関節を外転しており、図2のほうが外転角度が大きい。膝の肢位で外転の幅が変わるのは、股関節と膝関節の両方をまたぐ内転筋=薄筋が制限しているためである。
【各選択肢の解説】
1. 薄筋
✅ 正しい(=正答)。恥骨(恥骨結合の下部〜恥骨下枝)から起こり、脛骨上部の内側(鵞足)に付く二関節筋で、股関節内転と膝関節屈曲に働く。膝伸展位では伸ばされて外転を強く制限し、膝屈曲位ではゆるむため外転角度が増える。
✅ 正しい(=正答)。恥骨(恥骨結合の下部〜恥骨下枝)から起こり、脛骨上部の内側(鵞足)に付く二関節筋で、股関節内転と膝関節屈曲に働く。膝伸展位では伸ばされて外転を強く制限し、膝屈曲位ではゆるむため外転角度が増える。
2. 大内転筋
❌ 誤り。恥骨下枝・坐骨枝・坐骨結節から大腿骨(粗線・内転筋結節)に付き、膝関節をまたがない。正しくは、膝の肢位が変わっても伸張の程度は変わらず、図1と図2の差は生じない。
❌ 誤り。恥骨下枝・坐骨枝・坐骨結節から大腿骨(粗線・内転筋結節)に付き、膝関節をまたがない。正しくは、膝の肢位が変わっても伸張の程度は変わらず、図1と図2の差は生じない。
3. 短内転筋
❌ 誤り。恥骨から大腿骨粗線に付く単関節筋である。正しくは、股関節の外転を制限はするが、膝の肢位による差は生じない。
❌ 誤り。恥骨から大腿骨粗線に付く単関節筋である。正しくは、股関節の外転を制限はするが、膝の肢位による差は生じない。
4. 長内転筋
❌ 誤り。恥骨から大腿骨粗線に付く単関節筋である。正しくは、膝関節をまたがないので膝の肢位で外転角度は変わらない。
❌ 誤り。恥骨から大腿骨粗線に付く単関節筋である。正しくは、膝関節をまたがないので膝の肢位で外転角度は変わらない。
5. 大腿筋膜張筋
❌ 誤り。腸脛靭帯を介して膝の外側まで及ぶが、股関節の屈曲・外転・内旋に働く筋である。正しくは、外転を制限するのは内転筋群で、大腿筋膜張筋は外転を制限しない。
❌ 誤り。腸脛靭帯を介して膝の外側まで及ぶが、股関節の屈曲・外転・内旋に働く筋である。正しくは、外転を制限するのは内転筋群で、大腿筋膜張筋は外転を制限しない。
【試験対策ポイント】
| 筋 | 膝関節をまたぐか | 膝の肢位で外転角度が変わるか |
|---|---|---|
| 薄筋 | またぐ(二関節筋) | 変わる |
| 大内転筋・長内転筋・短内転筋 | またがない | 変わらない |
- 内転筋群で膝関節をまたぐのは薄筋だけ。二関節筋は、もう一方の関節の肢位を変えて伸張の有無を見分ける(ハムストリングスの膝伸展位での股屈曲制限と同じ考え方)。
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