第51回 作業療法士国家試験 午前 第50問
地域作業療法学第51回午前
被害妄想が持続し自宅に閉じこもることで安定している慢性期の統合失調症患者に対する訪問作業療法として適切な支援はどれか。\n1. 外出の促し\n2. 家事行為の指導\n3. 近所づきあいの指導\n4. 本人が困っていることの傾聴\n5. 内服薬の種類についての話し合い
- 1. 外出の促し
- 2. 家事行為の指導
- 3. 近所づきあいの指導
- 4. 本人が困っていることの傾聴 ✓
- 5. 内服薬の種類についての話し合い
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 本人が困っていることの傾聴
被害妄想により現在の生活が安定している慢性期患者に対しては、妄想に対抗的に働きかけるのではなく、患者の主観的体験を受け入れ信頼関係を構築することが最優先となります。本人の困っていることに耳を傾けることで、治療的関係が成立し、その後の支援の基盤が形成されます。
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【各選択肢の解説】
1. 外出の促し
❌ 誤り。現在の閉じこもりで安定している状態にあり、無理な外出促進は患者の不安を増大させ、被害妄想を強化する可能性があります。
2. 家事行為の指導
❌ 誤り。患者が現在の生活で適応できている段階では、指導的な介入は不要であり、患者の自律性を損なう可能性があります。
3. 近所づきあいの指導
❌ 誤り。被害妄想を持つ患者に対して対人関係を強制することは、症状を悪化させるリスクが高いです。
4. 本人が困っていることの傾聴
✅ 正しい。患者の主観的体験を受け入れ、傾聴することで治療的関係を構築し、信頼に基づく支援の基盤を形成します。
5. 内服薬の種類についての話し合い
❌ 誤り。薬物療法の説明は医師の役割であり、作業療法士が主導すべき内容ではありません。
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【試験対策ポイント】
- 慢性期・安定した患者:現状の安定を維持し、無理な変化を促さない
- 被害妄想患者への対応:対抗的でなく受容的・傾聴的な関係構築が重要
- 訪問作業療法の基本:信頼関係形成が全ての支援の前提条件