OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午後 第74問

運動学第51回午後
運動学習における結果の知識〈KR〉の提示について正しいのはどれか。\n1. 難しい課題では1試行ごとに提示すると学習効率が低下する。\n2. 運動の誤差修正を行えるようになっても継続する必要がある。\n3. 成人では学習パフォーマンスを向上させない。\n4. 誤りの大きさを提示すると有効である。\n5. 動機付けには効果がない。
  1. 1. 難しい課題では1試行ごとに提示すると学習効率が低下する。
  2. 2. 運動の誤差修正を行えるようになっても継続する必要がある。
  3. 3. 成人では学習パフォーマンスを向上させない。
  4. 4. 誤りの大きさを提示すると有効である。 ✓
  5. 5. 動機付けには効果がない。

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 誤りの大きさを提示すると有効である。 結果の知識(KR)は運動学習において重要なフィードバックであり、特に誤りの大きさ(誤差量)を提示することで、学習者が自身のパフォーマンスを正確に認識でき、効果的な誤差修正につながるため有効です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 難しい課題では1試行ごとに提示すると学習効率が低下する。 ✅ 正しい。難易度が高い課題では、頻繁なKR提示は学習者の認知負荷を増加させ、かえって学習効率が低下することが報告されています。適切な間隔でのKR提示(遅延KRやサマリーKR)がより効果的です。 2. 運動の誤差修正を行えるようになっても継続する必要がある。 ✅ 正しい。初期学習段階では頻繁なKRが必要ですが、学習が進行しても動機付けや長期保持のために継続提示が有効です。 3. 成人では学習パフォーマンスを向上させない。 ❌ 誤り。KRは成人の運動学習においても学習パフォーマンスを有意に向上させることが多くの研究で証明されています。 4. 誤りの大きさを提示すると有効である。 ✅ 正しい。誤差量を具体的に提示することで、学習者が自身のパフォーマンス評価が容易になり、効果的な運動修正が可能です。 5. 動機付けには効果がない。 ❌ 誤り。KRは報酬としての役割を持ち、学習者の動機付けを高め、学習継続に効果的です。 --- 【試験対策ポイント】 • 難しい課題では高頻度KRより段階的・間隔的KR提示が有効 • 初期学習と学習後期でKR提示の役割が異なる(誤差修正vs動機付け) • KRの具体性(定量的情報)が学習効果を高める
関連

▶ 第51回 全問一覧

▶ 運動学 の過去問一覧