第51回 作業療法士国家試験 午後 第99問
臨床医学第51回午後
特発性正常圧水頭症で誤っているのはどれか。\n1. 脳室拡大がみられる。\n2. 小刻み歩行がみられる。\n3. 自発性の低下がみられる。\n4. 髄液で細胞増加がみられる。\n5. 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。
- 1. 脳室拡大がみられる。
- 2. 小刻み歩行がみられる。
- 3. 自発性の低下がみられる。
- 4. 髄液で細胞増加がみられる。 ✓
- 5. 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 髄液で細胞増加がみられる。
特発性正常圧水頭症(iNPH)は髄液圧は正常範囲であり、髄液検査では細胞増加などの炎症所見がみられないことが特徴です。他の4項目はiNPHの典型的な臨床所見です。
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【各選択肢の解説】
1. 脳室拡大がみられる。
✅ 正しい。iNPHの画像所見として脳室拡大(特にside-by-side enlargement)が認められます。
2. 小刻み歩行がみられる。
✅ 正しい。iNPHの特徴的な歩行障害で、患者は小刻みで歩行速度が低下します。
3. 自発性の低下がみられる。
✅ 正しい。認知機能障害の一症状として、自発性・意欲の低下(apathy)がみられます。
4. 髄液で細胞増加がみられる。
❌ 誤り。iNPHでは髄液圧は正常で、細胞増加・タンパク上昇などの炎症所見はみられません。これが他の水頭症との鑑別点です。
5. 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。
✅ 正しい。iNPHの治療法として、脳脊髄液の流出を改善するシャント手術(腰椎-腹腔シャント術など)が施行されます。
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【試験対策ポイント】
• iNPHの三大徴候:認知機能低下、小刻み歩行、尿失禁
• 髄液検査は正常(細胞増加なし)→他の水頭症との鑑別点
• 画像所見:脳室拡大、脳溝狭小化