第53回 作業療法士国家試験 午前 第1問
作業療法評価学第53回午前
第53回 作業療法士国家試験 午前 第1問(作業療法評価学)の正答は 5 です。画像は向かって左が患者の右(画像内の表示「右」)。
問題
85歳の女性。右利き。突然の意識消失のため救急搬入された。入院後、意識は回復した。発症後2時間のMRI拡散強調像(別冊No. 1)を別に示す。今後この患者に生じる可能性の高い症状はどれか。
- 1. 拮抗失行
- 2. 左右失認
- 3. 運動性失語
- 4. 社会的行動障害
- 5. 左半側空間無視 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.8%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 左半側空間無視
画像は向かって左が患者の右(画像内の表示「右」)。高信号域(急性期梗塞巣)は右大脳半球の側脳室体部より外側(中大脳動脈の灌流域)にある。右利きでは右半球が非優位半球で、その損傷では左半側空間無視が最も生じやすい。
【各選択肢の解説】
1. 拮抗失行
❌ 誤り。拮抗失行は一方の手の動作に対し反対の手が逆の動きをする症状で、脳梁(主に脳梁体部)の損傷で生じる。正しくは、本例の病変は脳梁ではなく右半球の外側にある。
❌ 誤り。拮抗失行は一方の手の動作に対し反対の手が逆の動きをする症状で、脳梁(主に脳梁体部)の損傷で生じる。正しくは、本例の病変は脳梁ではなく右半球の外側にある。
2. 左右失認
❌ 誤り。左右失認はGerstmann症候群の一症状で、優位半球(右利きでは左)の頭頂葉・角回の損傷で生じる。正しくは、右半球損傷で出やすいのは左半側空間無視である。
❌ 誤り。左右失認はGerstmann症候群の一症状で、優位半球(右利きでは左)の頭頂葉・角回の損傷で生じる。正しくは、右半球損傷で出やすいのは左半側空間無視である。
3. 運動性失語
❌ 誤り。運動性失語(Broca失語)は左下前頭回(Broca野)周辺の損傷で生じる。正しくは、右利きの右半球損傷では失語は通常生じない。
❌ 誤り。運動性失語(Broca失語)は左下前頭回(Broca野)周辺の損傷で生じる。正しくは、右利きの右半球損傷では失語は通常生じない。
4. 社会的行動障害
❌ 誤り。社会的行動障害(脱抑制・意欲低下など)は主に前頭葉(前頭前野・眼窩面)の損傷で生じる。正しくは、本例の病変は前頭葉前方ではなく右半球の外側部にある。
❌ 誤り。社会的行動障害(脱抑制・意欲低下など)は主に前頭葉(前頭前野・眼窩面)の損傷で生じる。正しくは、本例の病変は前頭葉前方ではなく右半球の外側部にある。
5. 左半側空間無視
✅ 正しい。空間への注意は右半球が左右両側を担うため、右半球(特に頭頂葉を含む中大脳動脈域)が損傷されると左側への注意が失われ、左半側空間無視が生じる。
✅ 正しい。空間への注意は右半球が左右両側を担うため、右半球(特に頭頂葉を含む中大脳動脈域)が損傷されると左側への注意が失われ、左半側空間無視が生じる。
【試験対策ポイント】
画像の左右:CT・MRIの横断像は向かって左=患者の右。
| 症状 | 主な病変 |
|---|---|
| 左半側空間無視 | 右半球(頭頂葉中心) |
| Broca失語 | 左下前頭回 |
| Gerstmann症候群(左右失認など) | 左角回 |
| 拮抗失行 | 脳梁 |
| 社会的行動障害 | 前頭葉(前頭前野・眼窩面) |
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