第53回 作業療法士国家試験 午前 第49問
作業療法評価学第53回午前
IPS〈individual placement and support〉モデルによる援助付き雇用の原則として適切なのはどれか。2つ選べ。
1. 医療や生活支援と連携する。
2. 障害が重くても支援の対象となる。
3. 長期間訓練をしてから職場開拓を始める。
4. 企業から提案があった業務に合わせて求職活動を行う。
5. 企業に採用された後は職場の担当部署に以後の支援を任せる。
- 1. 医療や生活支援と連携する。 ✓
- 2. 障害が重くても支援の対象となる。 ✓
- 3. 長期間訓練をしてから職場開拓を始める。
- 4. 企業から提案があった業務に合わせて求職活動を行う。
- 5. 企業に採用された後は職場の担当部署に以後の支援を任せる。
正答:1・2番
解説
■ 正答:1番・2番 — 医療や生活支援と連携する。/ 障害が重くても支援の対象となる。
IPS(援助付き雇用)モデルは、重度の精神障害者を含む全ての障害者の一般就労を実現するため、個別の職場開拓と継続的な支援が特徴です。医療機関や生活支援サービスとの統合的な連携により、利用者の全体的な生活を支えながら雇用を実現することが原則とされています。
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【各選択肢の解説】
1. 医療や生活支援と連携する。
✅ 正しい。IPSモデルは保健医療サービスと雇用支援を統合し、医療者・支援者・雇用支援者が協働する包括的なアプローチを重視します。
2. 障害が重くても支援の対象となる。
✅ 正しい。IPSモデルは「誰もが働ける権利がある」という理念に基づき、重度の精神障害者であっても就労支援の対象となります。
3. 長期間訓練をしてから職場開拓を始める。
❌ 誤り。IPSモデルは「時間をかけない職場開拓」を原則とし、訓練より先に職場開拓を行うジョブファースト・アプローチが特徴です。
4. 企業から提案があった業務に合わせて求職活動を行う。
❌ 誤り。IPSモデルは本人の希望・適性を最優先(ユーザーの選択と統制)とし、企業提案ありきではなく、個別ニーズに基づいた職場開拓が原則です。
5. 企業に採用された後は職場の担当部署に以後の支援を任せる。
❌ 誤り。IPSモデルは採用後も長期間にわたり継続的な支援(時間制限のない支援)を提供し、支援者による関わりは変わりません。
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【試験対策ポイント】
• IPSの5つの基本原則:ジョブファースト、個別ニーズ、継続的支援、統合的連携、利用者の選択と統制
• 「訓練してから」ではなく「職場開拓してから」が特徴
• 採用後も長期間の継続支援が必須要件